くるみのなかには|読んだ本の紹介・レビュー【99冊目】【絵本】

くるみのなかには|作品紹介

  • 作:たかおゆうこ
  • 出版社:講談社
  • 対象年齢:3歳以上向け
  • 発売日:2017/10
  • ページ数:36P
  • 幼児向け読み聞かせ絵本

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くるみのなかには|実際に読んだ感想とレビュー

「もしも」を楽しむ想像力いっぱいの絵本

『くるみのなかには』は、たかおゆうこさんによる、想像する楽しさがぎゅっと詰まった絵本です。

読み終えたあとに最初に感じたのは、「よく考えられているなぁ」ということ。

テーマはとてもシンプル。「もし、くるみの中に何かが入っているとしたら?」

たったそれだけの発想から、ページをめくるたびにさまざまな世界が広がっていきます。

あるページでは、くるみの中が金銀財宝でいっぱいの宝物庫になっていたり、またあるページでは、おじいさんとおばあさんが仲良く暮らす小さな家になっていたり。

ほかにも裁縫道具がきれいに並んだ世界など、一つひとつの場面がまるで小さな物語のように丁寧に描かれています。

「次はどんな世界が待っているんだろう?」

そんな期待を抱きながらページをめくる時間が、とても心地よい絵本です。

文章量は少なく、紙芝居のようなテンポで物語が進んでいくため、小さなお子さんへの読み聞かせにもぴったり。

一つひとつの場面をじっくり眺めながら、「この中には何があると思う?」「次はどんな世界かな?」と親子で会話を楽しめる構成になっています。

そして、達也くんが感じたこの絵本の大きな魅力は、たかおゆうこさんの繊細で温かみのあるイラストです。

やさしい色合いで描かれた幻想的な世界は、大人が見ても思わず引き込まれてしまいます。

細かなところまで描き込まれているので、一度読んだあとも「こんなものが描いてあった!」と新しい発見があり、何度もページを眺めたくなります。

決まった答えがある絵本ではなく、「もし自分だったら、くるみの中に何を入れる?」と自然に想像が広がっていくところも、この作品ならでは。

子どもの発想を否定せず、自由な想像を楽しめる時間を作ってくれる一冊です。

知識を教える知育絵本とは少し違い、「考える力」や「想像する力」を育ててくれるという意味で、知育にもぴったりだと感じました。

親子でページをめくりながら、「こんなくるみがあったら楽しそうだね」と会話を広げられるのも、この絵本ならではの魅力です。

達也くん的には『くるみのなかには』は、幻想的なイラストと自由な発想が見事に組み合わさった作品でした。

読むたびに新しい世界と出会える、想像力を大きく育ててくれる素敵な絵本です。親子でゆっくりページをめくりながら、「もしも」の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。

達也
達也

くるみのなかにゲームコーナーと映画館とリラックスルームと・・・

たーちゃん
たーちゃん

じゃぁぼくはおもちゃコーナー!

深読み!

この優しくてどこか幻想的なイラストですが、実はただ描かれただけじゃなく、一度描いた絵を丁寧に切り抜いて貼り合わせる「コラージュ」という技法で作られているそうです。さらに驚くのは、作者のたかおゆうこさんがこの1冊を完成させるまでに、なんと10年もの歳月を温め続けていたのだとか。あの細やかな世界観の深みは、それだけの時間と職人技が詰まっているからなんですね。

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