おべんとう|作品紹介
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おべんとう|実際に読んだ感想とレビュー
絵本売り場や図書館で数多くの絵本を見ていると、「これはちょっと変わっているな」と目を引く作品に出会うことがあります。『おべんとう』は、まさにそんな一冊でした。
この絵本の特徴は、なんといっても「前からも後ろからも読める絵本」というユニークな仕掛けです。
最初に手に取ったときは「どういうことだろう?」と思いましたが、実際に開いてみると納得。絵本の前と後ろ、両方から物語が進むように作られており、ちょうど真ん中で向かい合う構成になっています。
大人からするとシンプルな仕掛けかもしれませんが、子どもにとってはとても新鮮なようです。
わが家では特に下の子がこの絵本を気に入っていて、図書館で二度借りました。
人気作品は予約待ちになることも多いのですが、この絵本はたまたま予約が入っていなかったため、そのままもう一度借りることができました。わざわざ二回借りるくらいですから、子どもなりに何か惹かれるポイントがあったのでしょう。
改めて読んでみると、その理由も少しわかる気がします。
この絵本では、お弁当の中のおかずやご飯がページをめくるごとに少しずつ減っていきます。
大人から見れば単純な変化ですが、小さな子どもはこうした「前のページと何が違うかな?」という発見が大好きです。
「あ、たまごやきがなくなった!」
「おにぎりが減ったね」
そんな会話をしながら読むと、子どもはより楽しめるかもしれません。
また、食べ物がテーマになっているので、普段のお弁当や食事とも結びつけやすい作品です。お弁当の中に何が入っているのかを一緒に確認したり、「これ好き?」と話したりしながら読むことで、親子のコミュニケーションも自然と広がります。
そして何より、この絵本の魅力は発想の面白さにあります。
前から読んでも後ろから読んでも楽しめる構成は、一見するとシンプルですが、実際に形にするのは簡単ではないはずです。子どもが直感的に楽しめて、大人も「なるほど」と感心できる仕掛けになっています。
絵本は物語だけでなく、「どう楽しませるか」という工夫も大切なのだと改めて感じさせられました。
対象年齢としては、0歳後半から2歳くらいまでの子どもに特におすすめです。ストーリーを追うというよりは、絵の変化や仕掛けそのものを楽しむタイプの絵本なので、小さな子どもでも十分に楽しめます。
「同じ絵本を何度も読んでほしい」と持ってくるタイプのお子さんには、特に相性が良いかもしれません。シンプルだからこそ繰り返し楽しめる、そんな魅力を持った一冊です。

お弁当食べたくなります。これを読んだ後はお弁当を要求される覚悟で!

おべんとうたべたいにゃ~
達也の深読み!
「ページをめくると減っていく」のが知育になる 幼児期の子どもにとって、ページをめくることで「何かが消える」「形が変わる」という現象は、脳の「認知能力」や「短期記憶」を育てる最高の知育遊びになります。さらに「減っていく」という変化を視覚的に体験することは、のちのち算数の「引き算」の概念を直感的に理解するベースにも繋がっていくため、視点を変えると知育本としても活用できるのではないかと達也くんは考えます。



