ちっちゃな木のおはなし|作品紹介
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ちっちゃな木のおはなし|実際に読んだ感想とレビュー
手放す勇気と自分らしい成長を描いた奥深い絵本
『ちっちゃな木のおはなし』は、ローレン・ロング(作)、やまねもとよ(訳)による、とても静かでありながら深いメッセージを持った絵本です。
物語の主人公は、小さな一本の木。
季節が巡り、秋が訪れると周りの木々は葉の色を変え、やがて葉を落としていきます。しかし、この小さな木だけは違いました。
葉っぱを手放したくない。
今のままでいたい。そんな気持ちからでしょうか。周りの木々が葉を落としていく中、小さな木は枯れた葉をいつまでも握りしめるように残し続けます。
その結果、周囲の木々は次々と成長していくのに、小さな木だけはなかなか大きくなれません。まるで時間だけが過ぎ、自分だけが取り残されているような状況です。
この展開は子ども向けの絵本でありながら、大人の心にも強く響きます。人は誰でも変化を恐れることがあります。
慣れ親しんだ環境。
今まで積み上げてきたもの。
大切な思い出。
そうしたものを手放すことは簡単ではありません。
しかし、成長するためには時に何かを手放さなければならないことがあります。この絵本の小さな木もまた、そのことに気付きます。そして最後には、自分の意志で枯れた葉を手放します。
誰かに強制されたわけではありません。周囲に合わせたわけでもありません。自分自身で決断したのです。
だからこそ、その後の成長がとても美しく感じられます。この物語を読んでいると、「周りと比べなくてもいい」というメッセージも伝わってきます。
周囲がどんどん成長しているように見えると、自分だけが遅れている気がして焦ることがあります。ですが、人にはそれぞれのタイミングがあります。
早く成長する人もいれば、じっくり時間をかけて成長する人もいます。大切なのは他人と同じになることではなく、自分自身が納得できる形で前へ進むことなのかもしれません。
だからこの絵本は単なる木のお話ではありません。子どもにとっては成長の物語として、大人にとっては人生の物語として読むことができます。
達也くん的な解釈では「他人は他人、自分は自分」
そんな言葉が自然と浮かんできます。達也くんが思うには誰かと競争する必要はありません。誰かになる必要もありません。自分は自分のままでいい。
そして、自分のタイミングで変化し、自分のタイミングで成長すればいい。『ちっちゃな木のおはなし』は、そんな大切なことを優しく教えてくれる一冊です。
達也くん的には子どもはもちろん、人生の節目にいる大人にもぜひ読んでほしい、味わい深い絵本でした。

海外の作家さんの絵本ってほんと色んなメッセージ性が色濃く反映されているから奥が深いです

ぼくはいつもぼくです!
達也の深読み!
作者「ローレン・ロング」さんはオバマ大統領の絵本も手がけた全米トップクラスの巨匠!作・絵のローレン・ロング(Loren Long)さんは、アメリカで数々の賞を受賞している超大物アーティストです。 なんと、バラク・オバマ元アメリカ大統領が自身の娘たちのために書いた絵本『Of Thee I Sing(きみたちに贈るうた)』のイラストを担当したのも彼。彼の描く絵は、光と影の使い方が非常にドラマチックで、ただ美しいだけでなく「登場人物の心の葛藤や成長」を雄弁に物語る力を持っています。
「他人は他人、自分は自分」 「周りと比べず、自分のタイミングで変化すればいい」達也くんはそう考えてます。 森の中には、春に一斉に芽吹く木もあれば、冬でも青々としている常緑樹もあり、それぞれの木に違った役割と美しさがあります。この絵本のちっちゃな木のように、周りがどんどん変化していく中で「自分だけが取り残されている」と焦る必要は全くありません。じっくりと根っこを張り、エネルギーを蓄え、自分が納得した瞬間に手放して一歩踏み出す。そんな人生の縮図のような温かさを感じさせてくれる名著です。





