のりたいな|読んだ本の紹介・レビュー【74冊目】【絵本】

3.5

のりたいな|作品紹介

  • 作:みやまつともみ
  • 絵:みやまつともみ
  • 出版社:福音館書店
  • 対象年齢:0歳以上
  • 発売日:2019/3
  • ページ数:20P
  • 幼児向け読み聞かせ絵本

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のりたいな|実際に読んだ感想とレビュー

『のりたいな』紙を貼り重ねて描かれた乗り物たちが魅力の幼児向け絵本

『のりたいな』は、みやまつともみさんによる幼児向けの乗り物絵本です。

最初は普通の乗り物絵本かなと思いながらページをめくったのですが、この作品の魅力は何といっても独特な絵の表現方法にあります。

写真では少し分かりにくいかもしれませんが、この絵本に登場する乗り物たちは、小さな紙のパーツをたくさん貼り合わせて作られています。郵便局の車や宅配便の車、ごみ収集車など、子どもたちにとって身近な働く車が登場するのですが、その一台一台が非常に丁寧に作り込まれているのです。

遠くから見ると普通のイラストのようにも見えますが、よく見ると紙の質感や重なりが感じられます。まるで工作作品を見ているような温かみがあり、「どうやって作ったんだろう?」と大人の方が興味を引かれてしまうかもしれません。

幼児向け絵本というと、どうしても内容ばかりに目が向きがちですが、こうした表現技法に注目してみるのも面白いものです。

以前、フェルトを使って世界観を表現した絵本を読んだことがありますが、本作では紙を使った貼り絵のような技法で乗り物を表現しています。

世の中には切り絵や版画、コラージュなどさまざまな表現方法がありますが、絵本作家さんたちは本当に工夫を凝らして作品を作っているのだなと改めて感じさせられます。

もちろん、子どもたちにとっての魅力はそこだけではありません。

登場するのは郵便車や宅配便の車、ごみ収集車など、普段の生活の中で見かける働く車たちです。

「あ、見たことある!」

そんな反応が期待できるので、乗り物好きの子どもなら特に楽しめるでしょう。

また、0歳頃の子どもは細かなストーリーを理解するというよりも、色や形、繰り返しの言葉や身近なものに興味を持ちます。その点、本作は分かりやすい乗り物が登場するため、小さな子どもでも親しみやすく、読み聞かせにもぴったりです。

大人はつい物語の深さやメッセージ性を求めてしまいますが、幼児向け絵本には「見る楽しさ」や「知る楽しさ」も大切な要素だと達也くんは思います。

『のりたいな』は、働く車への興味を育みながら、紙を使った独特なアート表現まで楽しめる一冊でした。

達也くん的には子どもと一緒に読むのはもちろん、大人も「こんな表現方法があるのか」と発見できる、魅力あふれる乗り物絵本です。

達也
達也

アイデアが凄く素晴らしいと思いました。

たーちゃん
たーちゃん

作品をよんでもらってすごいって思いました!

達也の深読み!

作者「みやまつともみ」さんのこだわり 実は1冊作るのに凄まじい時間がかかる「コラージュ(貼り絵)」の裏側作者のみやまつともみさんの制作スタイルは本当に職人技です。 ただ色紙をハサミで切って貼るだけでなく、「自分で様々な模様やテクスチャを付けた紙(特製の手作りペーパー)」をまず用意し、それを乗り物の細かなパーツ(タイヤのホイールや窓のフチなど)の形に細かくちぎったり切り抜いたりして、何層も貼り重ねて立体感を出しています。だからこそ、達也くんのギモン「どうやって作ったんだろう?」と大人が見入ってしまうほどの圧倒的なクオリティと温かみが生まれるんですね。

0歳児の脳にバッチリ届く!なぜ「コラージュ絵本」は小さな子どもの目を引くのか? 「0歳頃の子どもは色や形に興味を持つ」と触れていただきましたが、実は貼り絵(コラージュ)特有の「パーツの境界線のわずかな段差や影」が、未発達な赤ちゃんの視覚に素晴らしい刺激を与えます。 平坦なデジタルイラストに比べて、紙の重なりが生み出すわずかな立体感やコントラストは、赤ちゃんが「形」を立体として認識するための素晴らしい知育要素になります。たーちゃんが「すごい!」と直感的に惹かれたのも、この職人技が放つ独特の「絵の存在感」を肌で感じ取ったからかもしれません。

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