ふゆのひのトラリーヌ|作品紹介
【PR】【広告】アフィリエイト広告を利用しております。アイキャッチ画像は楽天市場を利用しております。
ふゆのひのトラリーヌ|実際に読んだ感想とレビュー
寒い季節に心がぽかぽか温まる物語
『ふゆのひのトラリーヌ』は、どいかやさんが作・絵を手掛けた、見ているだけで心がぽかぽかしてくるような絵本です。
まず目を引くのは、その独特な表現方法でしょう。一般的な絵本のイラストとは少し違い、フェルトで作られたキャラクターや花、小物などを使って物語の世界が表現されています。フェルト特有のやわらかな質感がページ全体から伝わってきて、まるで手作りのぬくもりがそのまま絵本になったかのようです。
主人公はトラの女の子、トラリーヌ。
寒い冬になり、雪が降る季節になると花を育てることができません。花が大好きなトラリーヌにとって、それは少し寂しいことでした。
そこでトラリーヌは考えます。
「本物の花が咲かないなら、自分で作ればいい。」
そうして編み物を始め、たくさんの花を作ります。そして完成した色とりどりの花を公園の木に飾り付けるのです。
その光景はとても美しく、冬の景色を明るく彩ってくれます。
ところがある日、強い風が吹いてきて、せっかく飾った花はみんな飛ばされてしまいます。
普通なら「せっかく頑張ったのに」と落ち込んでしまいそうな展開ですが、この絵本はそこからが素敵です。
飛ばされた花たちは、町のみんなの元へと届きます。
そして花を受け取った人たちは、それぞれ温かい気持ちになったり、うれしい気分になったりします。トラリーヌが心を込めて作った花は、思いがけない形でたくさんの人を幸せにしていたのです。
この絵本には大きな事件や争うこともない。ただただ優しさがあって、人のためを思う気持ちがあって、その気持ちが周りへ広がっていく物語です。
読み終わったあとに感じるのは、「平和だなぁ」という一言に尽きます。
最近は刺激的な物語や大きな冒険のお話もたくさんありますが、本作の魅力はそういった派手さではありません。
誰かのために作ったものが誰かを笑顔にする。その笑顔がまた別の人を幸せにする。そんな小さな優しさの連鎖を丁寧に描いています。
また、フェルトで作られた世界観は小さな子どもにも親しみやすく、冬らしい温かみを感じられるのも魅力です。読み聞かせをしている大人も自然と優しい気持ちになれるでしょう。
寒い冬の日に親子でゆっくり読むのにぴったりの一冊。
トラリーヌのやさしい心と、フェルトならではのぬくもりあふれる世界をぜひ楽しんでみてください。

フェルトで表現できる世界。素晴らしいと思います。
寒い日が待ち遠しくなる優しい絵本です。

やさしいえほんだからあんしんしてよめた!
達也の深読み!
絵本界でも超ユニーク!「フェルト+立体造形」で描かれる制作の裏舞台 この絵本は普通のイラスト(絵)ではありません。 作者のどいかやさんが、キャラクターや背景の木々、小さなお花に至るまで、実際にフェルトやつむぎ糸、ビーズなどを使って立体的に手作りされています。それをスタジオで丁寧にライティングしてカメラで「写真撮影」することで、この絵本は完成しています。ページをめくるたびに、温かい手作りの人形劇の舞台のような素晴らしい世界が広がっているわけです。





