なかまとであう|読んだ本の紹介・レビュー【64冊目】【絵本】

なかまとであう|作品紹介

¥1,320 (2026/06/02 15:06時点 | Yahooショッピング調べ)
  • 作:ヒサクニヒコ
  • 絵:ヒサクニヒコ
  • 出版社:そうえん社
  • 対象年齢:0歳以上向け
  • 発売日:2006/3
  • ページ数:32P
  • 幼児向け読み聞かせ絵本

【PR】【広告】アフィリエイト広告を利用しております。アイキャッチ画像は楽天市場を利用しております。

なかまとであう|実際に読んだ感想とレビュー

生きものの仲間や特徴を楽しく学べる一冊

恐竜の世界と聞くと、まず思い浮かぶのは「強い者が生き残る世界」ではないでしょうか。

巨大な体、鋭い牙、強靭な力。そんな過酷な世界で生きる恐竜たちを描いた本作『なかまとであう』は、一見すると恐竜の冒険物語のように見えます。しかし実際に読んでみると、描かれているのは「仲間とは何か」という、とても深いテーマでした。

物語の主人公はペペという恐竜です。ある日、ペペはデンという恐竜から「おれの子分にならないか」と誘われます。

力の強い者が上に立ち、弱い者が従う。そんな上下関係が当たり前の世界なのかもしれません。しかしペペはそのまま従うことはありません。デンとの勝負が始まり、その結果、なんとペペが勝利します。

すると今度は負けたデンが「子分になってもいい」と言い出します。普通なら立場が逆転して終わる話です。ところがペペは違いました。

「子分ではなく仲間ならいい」そう答えるのです。

この一言が、この絵本の大切な部分だと思います。

勝ったから偉いわけではない。負けたから従う必要もない。お互いを対等な存在として認め合う。ペペはそんな関係を選びました。

そしてデンだけではなく、その仲間たちも加わり、少しずつ仲間の輪が広がっていきます。子どもにとっては「恐竜が仲良くなるお話」として楽しめる作品でしょう。

しかし大人が読むと、また違った見え方をしてきます。世の中には上下関係がたくさんあります。学校では先輩と後輩。社会に出れば上司と部下。年齢による序列や経験による立場の違いもあります。

もちろん必要な場面もありますが、人間関係の基本まで上下で考えてしまうと、本音で話せる相手は意外と少なくなってしまいます。子どもの頃は比較的簡単に「友達」や「仲間」を作れます。

年齢も立場も関係なく、一緒に遊んで笑って、それだけで仲間になれることもあります。しかし大人になるにつれて、対等な立場で付き合える相手は少しずつ減っていくのかもしれません。

だからこそ、この絵本が伝えようとしている「子分ではなく仲間」という考え方は、とても価値があるように感じました。恐竜を題材にした物語でありながら、その根底には人間関係の本質が描かれています。

子どもには仲間を大切にする気持ちを。大人には対等な関係の尊さを。それぞれの立場で違った学びが得られる一冊です。

恐竜好きの子どもが楽しめるのはもちろんですが、読み聞かせをする大人の心にも静かに響く、なかなか奥深い絵本でした。

達也
達也

いつまでも対等な関係が築けると良いなと思います。

親子で楽しむ生きもの観察の入門書。昆虫や動物のなかまのひみつがわかる一冊

たーちゃん
たーちゃん

ぼくはともだちがいっぱいいるっ

達也の深読み!

ヒサクニヒコ(久邦彦)さんは、日本の恐竜図鑑や恐竜絵本の歴史を語る上で絶対に外せない超大物。 漫画家としての確かな表現力と、専門家も唸るほどの膨大な古生物の知識をベースに描かれているため、デフォルメされた可愛いキャラクターでありながら、恐竜たちのポーズや骨格のリアリティが抜群。だからこそ、子どもたちが一瞬で恐竜の世界に引き込まれる説得力を持っています。しかもあのタミヤさんと恐竜関係の模型で監修までしたとかどうとか。凄いとしか言いようがない。

対等な関係って築けるの? 幼児期にペペのような「勝ち負けで態度を変えない、フラットな関係」の心地よさを絵本で知ることは非常に有意義です。子どもの世界でも、おもちゃの貸し借りや遊びの主導権で「どっちが上か」という小さな権力争いが起こりがち。そんなとき、この本のように「対等でお互いを認め合うのが本当の仲間」という価値観のベースが心にあると、胸を張って生きる事ができるんじゃないかと達也くんは思います。

なかまとであう|関連商品|その他の商品

【準備中】
【準備中】

公式サイト、関係サイトのご案内

タイトルとURLをコピーしました