キングコングのいとこ|作品紹介
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キングコングのいとこ|実際に読んだ感想とレビュー
人と比べず自分らしく生きる大切さを伝える物語
『キングコングのいとこ』は、タイトルを見た瞬間に「どういうこと?」と興味を引かれる絵本です。
キングコングといえば、多くの人が映画に登場する巨大なゴリラを思い浮かべるでしょう。そのキングコングに「いとこ」がいるという設定だけでもなかなか面白いのですが、この絵本はさらに一歩踏み込んでいます。
なんと主人公のジュニアにとって、キングコングは本当にいとこなのです。
物語は、「もし、キングコングがきみのいとこだったらせいくらべしてみる?」という印象的な一文から始まります。この導入だけで子どもたちの興味をしっかりつかんでしまうのが見事です。
ジュニアは小さなゴリラですが、いとこのキングコングは超巨大なゴリラ。体の大きさはもちろん、存在感も桁違いです。
そしてジュニアは、そんなキングコングのことが大好き。キングコングがどれだけすごいかを次々と紹介してくれます。
高いビルによじ登ったり、映画に出演したり、街の人気者だったり。力持ちで勇敢で、みんなから注目される大スター。ジュニアの語り口からは、「ぼくのいとこってすごいんだぞ!」という誇らしさが伝わってきます。
読んでいると、誰にでも一人くらいはいた「憧れの存在」を思い出します。
スポーツが得意な兄や姉。何でもできる近所のお兄さん。テレビで活躍するヒーロー。あるいは子どもの頃に見たプロレスラーやスポーツ選手かもしれません。もしかすると達也くんも子どもたちから憧れの対象に?
達也くん自身、この絵本を読んでいて、小さい頃にテレビで大きなプロレスラーたちが戦う姿を見てワクワクしていた記憶を思い出しました。
自分には到底できないことを軽々とやってのける存在は、それだけで特別に見えるものです。ジュニアにとってのキングコングも、まさにそんな存在なのでしょう。
この絵本の魅力は、キングコングの活躍そのものよりも、それを見つめるジュニアの気持ちにあります。憧れの人を自慢したくなる気持ち。すごい人とつながっていることがうれしい気持ち。子どもなら誰でも共感できる感情がたっぷり詰まっています。
また、マーク・ティーグさんによる迫力あるイラストも見どころです。大きなキングコングと小さなジュニアの対比が楽しく、ページをめくるたびにスケールの大きさを感じられます。
キングコングを知らない小さな子どもでも十分楽しめますし、大人が読むと「憧れ」という感情の原点を思い出させてくれる一冊です。
「もし自分のいとこがキングコングだったら?」
達也くんとしてはそんな想像を親子で楽しみながら読める、ユーモアたっぷりの絵本でした。

リスペクトする精神って大切だと思う。誰もが誰もを認める事ができたら結構良い世のなかになる?
有名じゃなくても幸せになれることを教えてくれる一冊。親子で読みたい自己肯定感の絵本です。

よんでもらって楽しいえほんだった!
達也の深読み!
いとこが超有名人だと「それに比べて自分は……」と劣等感を持ってしまいがちですが、ジュニアはキングコングを100%リスペクトし、同時に自分の等身大の暮らしも100%愛しています。人と比べず、すごい人はすごいと認め、自分は自分で幸せに生きる。そんな「本当の自己肯定感」をユーモアたっぷりに教えてくれる素晴らしい作品だと達也くんは思います。




