ぐるんぱのようちえん|読んだ本の紹介・レビュー【59冊目】【絵本】

4.0

ぐるんぱのようちえん|作品紹介

  • 絵:堀内誠一
  • 作:西内みなみ
  • 出版社:福音館書店
  • 対象年齢:0歳以上
  • 発売日:1966
  • ページ数:28P
  • 幼児向け読み聞かせ絵本

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ぐるんぱのようちえん|実際に読んだ感想とレビュー

失敗ばかりのゾウが見つけた本当の居場所

『ぐるんぱのようちえん』は出版されて以来、多くの子どもたちに愛され続けている名作絵本です。幼稚園や保育園でも親しまれており、読み聞かせ絵本としても高い人気があります。

主人公は、大きなゾウのぐるんぱ。

ぐるんぱはひとりぼっちで暮らしていました。体は汚れていて、仲間のゾウたちからも心配される存在です。そこで仲間たちは会議を開き、ぐるんぱをきれいにして働きに出すことにしました。

新しい生活を始めたぐるんぱは、ビスケット工場やお皿作りの工場、おもちゃ工場など、さまざまな仕事に挑戦します。

ところが、ぐるんぱが作るものはどれも大きすぎます。

特大サイズのビスケット。
大きなお皿。
大きなおもちゃ。

一生懸命作っているのに、お店や工場では役に立たず、次々と仕事を辞めることになってしまいます。

子どもは「大きすぎる!」と笑いながら楽しめる場面ですが、大人が読むと少し切なく感じる部分でもあります。頑張っているのにうまくいかない。周りと違うことで失敗してしまう。そんなぐるんぱの姿に共感する人も多いのではないでしょうか。

しかし物語の終盤、ぐるんぱは12人の子どもを育てているお母さんと出会います。

そして、これまで作ってきた大きなビスケットやお皿、おもちゃが、たくさんの子どもたちのために大活躍するのです。ここで気付かされます。

ぐるんぱは失敗していたわけではなく、自分に合う場所が見つかっていなかっただけだったのだと。今までの経験はすべて無駄ではありませんでした。

この展開はとても気持ちがよく、「自分らしさ」や「居場所の大切さ」を自然に伝えてくれます。ただ、達也くんが気になったのは別の部分でした。

子ども12人!?

読み聞かせをしながら思わずそこに目が行ってしまいました。

毎日の食事や洗濯、掃除だけでも大変そうです。

ぐるんぱが幼稚園を始めたことで助かったのは子どもたちだけではなく、お母さん自身でもあったのかもしれませんね。

『ぐるんぱのようちえん』は、子どもには楽しいお話として、大人には「失敗は無駄にならない」というメッセージを届けてくれる名作絵本です。達也くん的には幼稚園入園前の読み聞かせにもおすすめの一冊。

長く読み継がれている理由がよく分かる、温かくて前向きな気持ちになれる絵本でした。

達也
達也

でもほんと、12人ってどうやって一日やりくりしているんだろう…達也くんの家で3人子育てしているだけでも手いっぱいなのに…

失敗が才能に変わる勇気をくれる絵本。子どもの自信を育てる一冊です。

たーちゃん
たーちゃん

ぼくもおてつだいしたりしてるよっ

達也の深読み!

イラストの「堀内誠一」さんは、日本のグラフィックデザイン界の超レジェンド! このダイナミックでオシャレな絵を描いた堀内誠一さんはすごい人なんです。 絵本作家としての顔だけでなく、雑誌『an・an』や『BRUTUS』『Olive』といった、今でも誰もが知っている有名雑誌のロゴデザインや創刊時のアートディレクターを務めた天才デザイナー。だからこそ、1966年の作品でありながら、今読んでも全く古臭さを感じさせない、ポップで色彩豊かな美しいデザインセンスが1冊の中にギュッと詰まっています。達也くん最初手に取った時は全然知りませんでしたよ!

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