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いし|読んだ本の紹介・レビュー【43冊目】【絵本】

4.0

いし|作品紹介

楽天ブックス
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  • 作:中川ひろたか(なかがわひろたか)
  • 絵:高畠那生
  • 出版社:アリス館
  • 対象年齢:3歳以上向け
  • 発売日:2020/6
  • ページ数:32P
  • 幼児向け読み聞かせ絵本

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いし|実際に読んだ感想とレビュー

ただの石がまさかの展開に?発想力が育つ絵本

タイトルはなんとシンプルに『いし』。

「石?」と思わず首をかしげてしまいますが、読み始めると予想もしなかった方向へ話が広がっていく、とてもユニークな絵本です。

物語は、お母さんが作ってくれたアサリのスパゲティを食べる場面から始まります。ところが、そのアサリの砂抜きが少し足りなかったのでしょう。

「ジャリッ!」

誰もが一度は経験したことがありそうな、あの何とも言えない感覚です。せっかくおいしく食べていたのに突然現れる砂の存在。子どもなら「なにこれ?」と不思議に思うでしょうし、大人なら「ああ、砂抜きが足りなかったのかな」と考えるでしょう。

しかし、この絵本はそこで終わりません。

その小さな「砂」から話がどんどん広がっていくのです。

そもそも砂って何だろう?どこから来たのだろう?もっと大きく考えると石とは何だろう?

そんな疑問をきっかけに、読者は壮大な世界へと連れていかれます。日常のほんの小さな出来事から始まるのに、気が付けば地球や自然の成り立ちにまで思いを巡らせている。この発想の飛躍が実に面白い作品です。

子どもは身の回りのことに対して、「なんで?」「どうして?」をたくさん持っています。大人にとっては当たり前のことでも、子どもにとっては大発見の連続です。

この絵本は、そんな子どもの好奇心をそのまま形にしたような一冊だと感じました。

「砂はどこから来るの?」「石ってどうやってできるの?」そんな疑問を親子で話しながら読むのも楽しいでしょう。

また、高畠那生さんの描くイラストも本作の魅力です。独特のタッチと大胆な構図が、物語のスケール感をさらに大きく見せてくれます。真面目な話のようでいて、どこかクスッと笑える雰囲気もあり、最後まで楽しく読み進めることができます。

読み聞かせにもぴったりで、3歳頃から十分に楽しめる内容です。難しい知識を覚えるための絵本ではなく、「不思議だな」「面白いな」と感じる気持ちを育ててくれる作品と言えるでしょう。

それにしても、アサリの砂抜きが完璧じゃなかったからこそ始まったこの物語。もし砂が入っていなかったら、この壮大な冒険は生まれなかったかもしれません。だから、お母さんを責めないであげてくださいね。毎日忙しい中でご飯を作ってくれているのですから。

アサリの「ジャリッ」から始まる壮大な石の旅。身近な出来事から世界の不思議へとつながる、発想の面白さが光る絵本でした。達也くんのおすすめの絵本です!

達也
達也

中川ひろたか先生の絵本は今後育てるブックスで多数紹介していくことになりますが、ユニークです。

たかが石、されど石、石によって築かれる事もあるって事で石の面白さを描いた作品。私はこういうの好きです( *´艸`)

子どもたちに読み聞かせした時も結構反応が良かった!

たーちゃん
たーちゃん

こうえんでよくいしをひろってあつめたりしているよ!

達也の深読み!

子どもが「石拾い」に夢中になる驚きの理由 たーちゃんが「公園でよく石を拾って集めているよ」と教えてくれましたが、これ実は子どもの成長においてめちゃくちゃ大切な行動なんです! 子どもにとって公園の石は、どれ一つとして同じ形・色・触り心地がない「世界に一つだけの宝物」。それを自分で見つけ、分類してコレクションすることは、観察力や識別能力、さらには科学的探究心の基礎を育てる「知育遊び」と達也くんは感じます。この絵本を読んだ後は、いつもの石拾いがさらに特別な宝探しに変わりますね。

アサリの砂抜きは、50秒ほど50℃のお湯につける方法や、塩水の濃度(約3%)をきっちり合わせて暗所に置くなど工夫しても、アサリの個体差によってどうしても砂を噛んだままのものが混ざってしまうことがあります。つまり、あの「ジャリッ」は誰のせいでもないと達也くんは思ってます(笑)そんな日常の小さなアクシデントを「壮大な物語のスタートの合図」に変えてしまうこの絵本の発想力は、本当に見事というほかありません。だから面白いんでしょう。

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