コウノトリよみがえる里山|読んだ本の紹介・レビュー【29冊目】【写真本】

4.0

コウノトリよみがえる里山|作品紹介

  • 写真:兵庫県豊岡市の人々
  • 出版社:小峰書店
  • 対象年齢:3歳以上
  • 発売日:2014/7/23
  • ページ数:36P
  • 学習向けの本

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コウノトリよみがえる里山|実際に読んだ感想とレビュー

コウノトリ復活の物語から環境を考える

『コウノトリ よみがえる里山』は、美しい写真を通してコウノトリの暮らしや生態、そして自然との関わりを学ぶことができる写真絵本です。

ページを開くたびに迫力ある写真が目に飛び込み、コウノトリという鳥の魅力を存分に感じることができます。

まず印象的なのは掲載されている写真の素晴らしさです。高い空を優雅に飛ぶ姿や、巣作りのための材料をくわえて運ぶ様子、そして生まれたばかりのヒナたちの愛らしい姿まで、普段なかなか目にすることのできない場面が数多く収められています。

やはりプロのカメラマンによる写真は迫力があり、その一瞬を切り取る技術の高さに思わず見入ってしまいます。

本書は単なる写真集ではなく、コウノトリの一年を追いながら四季ごとの暮らしや行動についても丁寧に解説されています。

どのように巣を作り、どのように子育てをし、どんな環境で生活しているのかがわかりやすく紹介されているため、生態を学ぶ入門書としても非常に優れています。動物や鳥が好きなお子さんはもちろん、大人が読んでも新しい発見がある内容です。

特に心に残るのは、親鳥がヒナを育てる姿です。親が餌を運び、危険から守り、成長を見守る様子は人間の子育てとも重なる部分があります。親がいてこそ子どもは成長し、その背中を見ながら学んでいく。その営みはコウノトリの世界でも変わりません。

子育て中の親の立場で読むと、親鳥たちの懸命な姿に思わず共感してしまいます。自分のためではなく、子どものために行動し続ける様子はとても献身的で、そこには無償の愛と呼べるものが確かに感じられます。

言葉を持たない動物たちであっても、子を思う気持ちは人間と変わらないのだと実感させられました。

また、本書の舞台となる里山の風景も大きな魅力です。コウノトリが暮らせる環境がどのようなものなのかを知ることで、自然環境の大切さについて考えるきっかけにもなります。難しい環境問題を語るのではなく、まずは生き物たちの暮らしを知ることから自然への関心を育ててくれる作品です。

達也くんの目線で『コウノトリ よみがえる里山』は、美しい写真と丁寧な解説を通してコウノトリの生態や親子の絆を学べる一冊です。動物好きのお子さんはもちろん、親子で自然や命の大切さについて考える時間を持ちたい方にもおすすめできる写真絵本だと思います。

達也
達也

こういった野鳥の観察ができるってのも凄くステキだし、自然と触れ合える環境も素晴らしい。憧れです。

実写の作品ってそのリアルさがウリなのでどういった状況なのかが分かり易いのが良いです。

生きている生き物をしっかりと幼少期から知っていきたいところです。

たーちゃん
たーちゃん

鳥がおっきくて凄い!

達也の深読み!

コウノトリは想像以上に「デカい」! たーちゃんが「鳥がおっきくて凄い!」と言ってますが、これ本当にその通り。 コウノトリは、翼を広げるとなんと2メートル近く(約1.2〜2.2m)にもなる大型の鳥。大人の人間が両手を広げた長さよりも大きいんです。イラストだと可愛くデフォルメされがちですが、この本のような「実写(写真)」だからこそ、その圧倒的なスケール感とカッコよさが子どもの脳にダイレクトに伝わります。

日本の野生のコウノトリは1971年に一度絶滅しています。それを兵庫県豊岡市の人々が、何十年もかけて「もう一度コウノトリが暮らせる自然(無農薬の田んぼなど)」を取り戻し、奇跡の野生復帰を成功させたという、命の歴史が詰まった1冊です。素晴らしい話です。

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