じめんのしたはマンモスのくに|作品紹介
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じめんのしたはマンモスのくに|実際に読んだ感想とレビュー
マンモスやサーベルタイガーが登場する原始時代
「じめんのしたはマンモスのくに」は、これはこれで面白いし、よくできているなぁと思った絵本です。
物語の主軸は原始時代なのですが、そこへ現代の少年を登場させることで、現代と原始時代がつながるようになっています。
ある日、少年が水たまりを覗いていると……なんと、それは普通の水たまりではありません。
水たまりのように見えていたものが地下世界への「蓋」になっていて、そこから原始人の子供が登場。
「地下世界は楽しいよ」と誘われた少年は、あまり深く考えることなく、そのままついていきます。
この軽いノリが個人的にはちょっと面白い(笑)。
普通なら「地下世界? なんだそれ?」となりそうなところを、少年はわりと素直についていっちゃうんです。
そして地下トンネルを進んだ先に広がっていたのは、絶滅したはずのマンモスやサーベルタイガーなどが生息する、原始時代の世界。
どうやら地下通路を抜けた先が、そのまま原始時代につながっているようです。
そこで少年は原始人の子供と一緒に当時の生活を体験します。
動物を狩ったり、石からヤリを作ったり、マンモスの背中に乗ったりと現代ではなかなか経験できないことばかり。
絶滅した動物を実際に見ながら、原始時代の暮らしを体験できるというのは子供にとってかなりワクワクする展開です。
しかも、地下トンネルを抜けた先がめちゃくちゃ明るい。
「地下世界」という言葉から、薄暗くてジメジメした場所を想像していたのでそこもなかなかのギャップです。
ただ、読んでいるとツッコミどころもあります(笑)。
たとえば、現代の少年が石でヤリを作って、サーベルタイガーを狩る場面。
いやいや、ちょっと待って。
普通、狩りなんてしたことのない少年が、いきなりサーベルタイガーを相手に実戦投入できるものなのか?
しかも、かなり躊躇なく攻撃しています。
「そんな簡単にできるんかい!」と思わずツッコミを入れたくなります( *´艸`)
おそらく、この物語は「地下世界に行った」というより、地下トンネルを通ることで現代から原始時代へタイムスリップした、と考えたほうが自然なのかもしれません。
もちろん現実には、水たまりの蓋を開けたら原始人が出てきて、そのままマンモスのいる世界へ連れていかれるなんてことはありません。
でも、こういう現実ではありえない展開を「絵本だからこそ楽しめる世界」として描いているのが面白いところ。
マンモスやサーベルタイガーなどの絶滅動物、原始時代の暮らし、狩りなどに興味がある子供なら、ワクワクしながら読める一冊だと思います。
細かいことを考え始めるとツッコミどころはありますが、そこも含めて楽しめる絵本。
「水たまりを覗いたら、そこから原始時代へ」という発想が、なかなか面白い作品でした。

タイムスリップモノは一時期はやりましたね。さすがに絵本では転生したら○○~というテーマは作れませんね(笑)

ぼくマンモスすきだからあってみたい!
達也の深読み!
「じめんのしたはマンモスのくに」作者のまつおかたつひでさんは、長年にわたり自然や昆虫、生物の生態を精密かつ魅力的に描いてきた絵本作家です。
そのため、登場するマンモスやサーベルタイガー(スミロドン)などの絶滅動物たちの造形や生態描写には、科学絵本としての観察眼がしっかりと息づいています。突拍子もないストーリーでありながらどこか説得力があるのは、この描画力の高さと生き物への深い知識がベースにあるからです。やっぱりその道のプロは違いますね。





