10ぴきのかえる|作品紹介
- 作:間所ひさこ(まどころひさこ)
- 絵:仲川道子(なかがわみちこ)
- 出版社:PHP研究所
- 対象年齢:3歳以上向け
- 発売日:1981/7
- ページ数:30P
- 幼児向け読み聞かせ絵本
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10ぴきのかえる|実際に読んだ感想とレビュー
シリーズ原点はオタマジャクシとザリガニの冒険!
ついに「10ぴきのかえる」シリーズの一番最初のお話です( *´艸`)
このカエルシリーズ、下の子がかなり気に入っているようで、現在絶賛ハマり中。何冊か読んできましたが、10匹のカエルたちがわちゃわちゃしながら、それぞれ思い思いのコミカルな動きを見せてくれるのが、このシリーズの面白いところです。
なんとなく「おそ松くん」みたいな雰囲気もあるんです。10匹もいるので、みんな同じように行動するわけではなく、それぞれ個性的な動きをする。そのため、ページを眺めているだけでも「このカエルは何してるんだ?」と楽しめます。
そんなシリーズの一番最初の話。
「原点はどんな話なんだろう?」
と思って借りてきました。そして読んでみると、さすがカエル。原点はやっぱり「オタマジャクシ」から始まってカエルになってハチャメチャな状態に。絵本と言えど最初からカエルだったわけではないんですね。
四角いコンクリートの囲いのような場所にある水の中で、オタマジャクシとして育っていきます。
やがて成長してカエルになった10匹は、自分たちが生まれた場所である「ひょうたんぬま」を目指して旅に出ることになります。
ここからが10ぴきのかえるの冒険の始まりです。
生まれた場所へ戻るための旅なので、なんとなくのんびりした話なのかなと思っていたら、途中でちゃんと試練が待っていました。
旅の途中で水のある場所を見つけ、10匹が立ち寄ったところ、突然襲われます。いったい何事かと思って周りを見てみると、そこには大量のザリガニが!カエルからすると、これはなかなかの大ピンチです。
そこで10匹のカエルたちは、みんなで力を合わせて船を作ることに。そして完成した船に乗り込み、ザリガニたちから逃げながら旅を続け、無事にひょうたんぬまへたどり着きます。
ひょうたんぬまでは、たくさんのカエルたちが10匹を待っていて、大歓迎。こうして10匹のカエルたちは、ようやく自分たちの故郷へ戻ることができました。
しかし、このシリーズを何冊か読んできたあとで最初の話を読むと、ちょっと面白い発見があります。
「このカエルたち、最初からヤンチャだったわけじゃないんだな」と(笑)
普段のシリーズでは、10匹が元気いっぱいに遊んだり、いろいろなことに挑戦したり、とにかく賑やかな印象があります。
ところが原点を読んでみると、ちゃんと10匹で協力して困難を乗り越えているんですよね。
しかも最初の冒険からザリガニに襲われるという、なかなか物騒なスタート。
「10ぴきのかえる」の原点、思っていたよりちゃんと冒険していました( *´艸`)
シリーズを途中から読んでいても十分楽しめますが、こうして最初のお話を読んでみると、「この10匹はこうやって始まったのか」と分かるので、シリーズ好きなら一度は読んでおきたい一冊だと思います。
何より達也くんの下の子が何度もこのシリーズを持ってくるので、本当に好きなんだな~と感じます。
10匹のカエルが登場するので、絵の中からお気に入りのカエルを探したり、それぞれの動きを眺めたりする楽しさもあります。
文章も比較的読みやすく物語の流れも分かりやすいので、子どもへの読み聞かせにも向いています。
「10ぴきのかえる」シリーズをまだ読んだことがないなら、まず原点から読んでみるのもおすすめ。
すでにシリーズにハマっている子なら、「最初はこんなところから始まったのか!」と楽しめると思います。達也くん家のように何度もリピートされる可能性もありますけどね( *´艸`)

シリーズを重ねるごとにヤンチャになるってわけですね?

ぼくにたくさんのきょうだいがいたらどうなってたんだろう?
達也の深読み!
『10ぴきのかえる』個性を認め合う「群像劇」の面白さと多様性の原点
10匹という大所帯でありながら、誰一人として埋もれることなく、それぞれの思い思いのコミカルな動きを描くスタイルはまさに群像劇の面白さです。
「みんなで同じ行動をする」ことを求められがちな幼少期において、画面の中で10匹がバラバラにドジを踏んだりマイペースに過ごしたりする姿は、子どもに大きな解放感を与えます。自分と同じようなタイプや、クスッと笑えるお気に入りのカエルを画面の中から見つける体験を通して、「みんな違ってみんないい」という多様性の肯定を自然と感じ取ることができます。





