ワタナベさん|作品紹介
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|実際に読んだ感想とレビュー
これ、なかなか面白いですよ( *´艸`)
タイトルになっている「ワタナベさん」の正体はなんと、お鍋。料理屋さんで働いている、ちょっと変わったお鍋が主人公のお話です。
しかもこのワタナベさん、ただのお鍋ではありません。お客さんから注文を受けると、カレーにおでん、煮物、ちゃんこ鍋など、いろいろな料理を次々と作ってしまいます。
普通のお鍋なら「それはフライパンで作るものです」と言いたくなるような料理まで、ワタナベさんは自分の仕事として引き受けてしまう。
とにかく何でも作れる、ものすごく頼りになるお鍋なんです。
料理屋さんのお鍋という設定だけでも面白いのに、ワタナベさん自身がまるで職人さんのように料理をこなしていくので、読んでいると「この店、ワタナベさん一人……いや一鍋で成立してないか?」と思ってしまいます(笑)
そして最後に登場するのが、ひとりの子ども。
その子が注文したのは、なんとナポリタン。
ここで問題発生。
ナポリタンといえば、普通はフライパンを使って作る料理です。
さすがのワタナベさんも「それはちょっと……」となりそうなところですが、そこは何でも屋のお鍋。
最初は難しそうにしながらも、結局は挑戦することになります。
具材を入れて、パスタを入れて、グツグツと加熱していく。
すると……
ちゃんとナポリタンが完成!
作れるんかいっ(笑)
最後にはそのナポリタンを子どもが持ち帰り、家族みんなでおいしく食べるという、なんとも平和な終わり方になっています。
こういう「ちょっと無茶な設定を大真面目にやる」絵本って真剣に面白い。
現実では絶対にできないことでも、絵本の世界なら「お鍋が料理を作る」という設定だけで成立してしまう。しかもワタナベさんは、ただ料理を作るだけではなく、お客さんの「これが食べたい」という気持ちに応えようとしてくれる。
できるかできないかで最初から判断するのではなく、「やってみよう」と挑戦してみるところも、この絵本の面白いところかもしれません。
子どもからすると「お鍋が料理してる!」というだけで十分楽しいでしょうし、カレーやおでんなど知っている料理が登場するので、「これ食べたことある!」なんて会話にもつながりそうです。
料理そのものに興味を持つきっかけにもなりそうですな。
そして大人が読むと、どうしても余計なことを考えてしまう。
「いやいや、ナポリタンならフライパン使えよ」と(笑)
そもそもワタナベさんが何でも作れるなら、もう厨房に他の調理器具はいらないんじゃないか。
フライパンも鍋も必要ない。
焼き物だろうが煮物だろうが、全部ワタナベさんに任せればいい。
一体この料理屋さんは何個ワタナベさんを所有しているんだろう……なんて考え始めると、どんどん現実的な方向へ脱線してしまいます( *´艸`)
こういうところが絵本の楽しいところでもありますね。
子どもは純粋に「お鍋が料理を作ってる!」と楽しみ、大人は大人で「いや、どういう仕組みなんだよ」とツッコミながら楽しめる。
同じ絵本でも年齢によって見えてくるものが違うわけです。
ストーリー自体はシンプルですが、身近な「お鍋」を主人公にして、料理を作る楽しさや食べる楽しさをユーモラスに描いている作品です。
小さな子どもと一緒に「次は何を作るんだろう?」と楽しみながら読むのもよさそうです。達也くんの子どもは「便利だからワタナベさん欲しいね!」って言ってました( *´艸`)
読み聞かせしながらもコミュニケーションがしっかり取れる絵本で達也くんのおすすめです!

ワタナベさん便利過ぎますね~。しかしワンオペの極み!?

ワタナベさんがいればパパらくできるのにね~
達也の深読み!
「ワタナベさん」「境界線を超える」ことで生まれるイノベーション 「お鍋でパスタ(ナポリタン)を炒めて作る」という行為は、一見すると非常識ですが、既存の固定観念(ナポリタン=フライパン)を打ち破る挑戦でもあります。最初から「自分の役割ではない」と線を引くのではなく、愚直に向き合って挑戦することで新しい価値(おいしいナポリタン)を生み出すという、イノベーションや柔軟性の本質を突いているとも解釈できます。しかしながら達也くんはお鍋でナポリタンを作る勇気を持ち合わせていません(笑)





