10ぴきのかえるのふゆごもり|作品紹介
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10ぴきのかえるのふゆごもり|実際に読んだ感想とレビュー
冬でも遊びたい10匹のカエルの秘密基地
この「10ぴきのかえる」シリーズは何度か紹介していますが、今回も相変わらず10匹のカエルたちがワチャワチャしております( *´艸`)
毎回思うんですけど、この10匹のカエルって、なんとなく「おそ松くん」みたいな感じなんです(笑)
見た目は似たようなカエルが10匹も集まって、みんなで好き勝手に遊んで、何かを思いついたら一斉に行動する。そりゃあ騒ぎになりますわな。
今回の舞台は冬。もうすぐ冬がやってくるというのに、10匹のカエルたちはそんなことなどお構いなし。今日も元気に遊びまくっております。
ところが、どじょうじいさんから「そろそろ冬ごもりの支度をしないといけないよ」と教えられ、そこでようやく自分たちも冬を越す準備が必要だということに気付きます。
普通なら「じゃあ冬ごもりの準備をしよう」となるところですが、そこは10ぴきのかえる。「冬だから寝るなんてもったいない!」遊びたい。とにかく遊びたい。
では、どうすれば冬でも遊び続けられるのか?
そこで10匹が考えたのが、地面の下に「ふゆごもりハウス」を作るという作戦です。これがまた、子供の秘密基地みたいで面白い。
まずは設計図を作って、どんなものを作るのかを考える。そして地面の下に、滑り台を作ったり、暖炉を用意したり、調理場を作ったり、読書コーナーまで作ったり。
さらにはDIYまでできるようなスペースを用意して、冬の間も楽しく過ごせる秘密基地のような場所を完成させていきます。
「冬だから冬眠する」のではなく、「冬でも遊べる場所を作ればいいじゃないか!」という発想ですな。なんとも10ぴきのかえるらしい。
こういう「自分たちで考えて、必要なものを作る」という展開は、子供が読んでも面白いところだと思います。設計図を描いて、材料を集めて、みんなで協力して作っていく。
実際に子供が秘密基地を作るときも、「ここにこれを置こう」「こうしたらもっと面白いんじゃない?」なんて話しながら、よく分からないものを作り始めたりしますからね(笑)
完成したふゆごもりハウスは、まさにカエルたちの夢の遊び場。そしてついに冬がやってきます。
ほかの生き物たちは地面の下で冬眠して静かに過ごしているのですが、10匹のカエルたちは元気いっぱい。滑り台で遊んだり、暖炉のそばで過ごしたり、料理をしたり、本を読んだり。
「冬でも寝ないで遊ぶぞ!」という意気込みは十分です。
ところが……。
結局どうなるかというと、用意していたベッドで10匹そろって眠ってしまう(笑)
あれだけ「冬も遊ぶぞ!」と頑張っていたのに、最後は仲良くみんなで寝静まって、そのまま冬を越していくのでした。
ちゃんちゃん。
いや、無駄な抵抗だったのかよ(笑)
でも、これがなんだか妙にかわいい。
「寝たくない!まだ遊びたい!」と頑張っている子供と同じなんです。もう寝る時間なのに「まだ遊ぶ!」と言ってブロックを引っ張り出したり、布団に入ってからも「まだ寝ない!」とゴロゴロしたり。
それでも最終的には力尽きて寝る。
あるいは、ご飯を食べながらウトウトして、そのまま寝てしまう子供みたいなものかもしれません。
そう考えると、10ぴきのかえるたちが急に達也くん家の子供たちのように見えてくるから不思議です( *´艸`)
このシリーズの魅力は、こういう子供っぽい発想をそのまま物語にしているところなんでしょうね。
「冬だから寝なさい」と言われても、「じゃあ冬でも遊べるようにすればいい!」と考える。
大人からすれば「いや、結局寝るんかい!」となるわけですが、その途中でみんなで相談して、設計図を作って、工夫して、実際に秘密基地を完成させる。
結果だけを見るのではなく、そこへ向かっていく過程そのものが楽しいんですよね。
そして何より、10匹のカエルが一緒になってワチャワチャしている姿がいい。
「10ぴきのかえる」シリーズって、毎回かなり大掛かりなことをやっているように見えて、根っこの部分には「みんなで遊びたい!」というシンプルな子供らしさがある。
冬ごもりという少し難しそうなテーマでも、秘密基地づくりや遊びを通して楽しく読める。
季節の変化や生き物の冬越しについて知るきっかけにもなりますし、何より読んでいて楽しい絵本です。達也くんとしては是非一回は読んでおきたい絵本と思ってます。
どっちにしても、かわええが( *´艸`)

きょうだいが多い家庭ってのはこんな光景なのかもしれない。

まいかいたのしくよんでもらってます!
達也の深読み!
「10ぴきのかえるのふゆごもり」この絵本の面白さは、10匹のカエルたちが「自分たちの工夫とテクノロジー(設計図やDIY)」で自然の摂理(冬眠)に抗おうとするところです。
暖炉を作り、部屋を暖め、遊ぶ気満々で完璧な環境を整えたにもかかわらず、結局は全員ベッドでぐっすり眠ってしまう。ここには「人間のエゴや計画性をあっさり打ち砕く、本能のたくましさ・抗えなさ」というメッセージが隠れています。
「冬眠を克服する大冒険」に見えて、実は「子どもの『寝たくない悪あがき』と『やっぱり眠気には勝てない可愛らしさ』を描いた究極あるある体験談」として読むと、カエルたちの愛おしさがさらに引き立ちます!





