コんガらガっち おそるおそるすすめ!の本|作品紹介
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コんガらガっち おそるおそるすすめ!の本|実際に読んだ感想とレビュー
迷路とびっくり展開が楽しい参加型絵本
最初に読んだときは、正直なところ「なんだこの絵本は?」と思いました。なんというか、ものすごくわけがわからない(笑)
ところが、子どもがむちゃくちゃ気に入って何度も何度も読み聞かせをお願いしてくる。
最初は「はいはい、またこれね」と思いながら読んでいたんですけど、何度も付き合っているうちに、あることに気が付きました。
「わけわからんのがおもろいんだな、これ( *´艸`)」
この『コんガらガっちおそるおそるすすめ!の本』は、とにかく登場するキャラクターからして独特。いろんな生き物が「こんがらがった」状態になっているんです。
例えば「たこ」と「からす」が混ざって「たらす」になったり、「いるか」と「もぐら」が混ざって「いぐら」になったり。いやいや、なんで混ぜた(笑)
タコはタコ、カラスはカラスでいいじゃないか。イルカともぐらを組み合わせる必要性も特にない(笑)でも、この「なんでそうなった?」という感じが、この作品の面白さでもあるんです。
普通の絵本なら、登場人物にはそれぞれ意味があって、物語に必要だから登場する。ところがコんガらガっちは、そんなことを気にしていたら負けです。「なんだこれ?」と思いながら、その世界に入っていく。
すると、だんだんこの妙なキャラクターたちがクセになってくる。そして、この絵本の面白さはキャラクターだけではとどまらない。物語の基本的な仕組みは、ページをめくるたびに現れる迷路。
「こっちに行く?それともこっち?」
というように、進む道を自分で選んでいきます。そして選んだ道の先には、何が起こるかわからない。面白い出来事が起こることもあれば、ちょっと怖い展開が待っていることもあります。
この「自分で選んだ先に何があるんだろう?」というワクワク感が、子どもにはかなり刺さるんでしょう。大人からすると、迷路ならゴールまで進めばいいじゃんと思ってしまいますが、子どもにとっては「どっちに行こう?」と考えること自体が楽しい。
しかも、その先で何が起こるかわからない。だから何度読んでも「今度はこっちに行ってみよう!」となる。一度読んで終わりではなく、選択肢を変えて何度も楽しめるタイプの絵本です。
そして、ときどき怖い展開もあります。ページをめくると、びっくりするようなキャラクターがドーンと登場してくる。達也くんがオーバーに「うおっ!」とリアクションすると、子どもが笑っていました( *´艸`)これまた子どもには楽しいらしい。怖いんだけど見たい。びっくりするんだけど、またやりたい。このあたりは遊園地のアトラクションなんかにも近い感覚なのかもしれません。
「次は何が出てくるんだろう?」という期待感があるから、怖い展開があってもまた読みたくなる。本の中にはこうした話が合計3話収録されています。それぞれ違った展開を楽しめるので、1冊で結構遊べるんです。
こういう「読むだけではなく、自分で選んで参加する」タイプの絵本は、読み聞かせとの相性もいいと思います。親が一方的に文章を読むだけではなく、「どっちにする?」「こっち行ってみる?」などと子どもに聞きながら進められる。すると、子どもも物語の中に参加しているような感覚になる。
達也くんのうちでも何度も読んでいるうちに、最初は「わけわからんなぁ」と思っていた私まで、次第にこの世界観が面白くなってきました。
最初から「これはこういう絵本なんだ」と理解しようとするよりも、「なんだかわからないけど、とりあえず進んでみよう」という気持ちで読むほうが楽しめる作品かもしれません。
そもそも「たこ」と「からす」を混ぜて「たらす」にする発想からして、かなり自由(笑)「なぜ混ぜた?」という疑問を抱いた時点で、もうこの絵本の術中にはまっているのかもしれません( *´艸`)
読み聞かせする側としては喉との戦いです(笑)
『コんガらガっちおそるおそるすすめ!の本』は、普通のストーリー絵本とはちょっと違った楽しみ方ができる作品。難点を挙げるなら、本が大きい(笑)読み聞かせをするにはちょっと扱いにくいサイズ感なので、膝の上で広げて読むとそれなりに大変。
そんなことを差し引いても、子どもと一緒に「次はどっちに進む?」とワイワイ楽しめる絵本だと思います。「普通の絵本じゃちょっと物足りない」という子には、こういう変わり種も面白いですよ( *´艸`)

何かと何かを掛け合わせてるけど、何だろうね?というやり取りがコミュニケーションを取って良い絵本です

パパとおはなしをしながらよめましたっ
達也の深読み!
作者の「佐藤雅彦さん+ユーフラテス」は、NHKの『ピタゴラスイッチ』や『アルゴリズムたいそう』を生み出した研究室・クリエイター集団です。「論理的思考(アルゴリズミック・シンキング)」を子どもに楽しく伝えるプロが作っているからこそ、ただのヘンテコな絵本ではなく「選択(分岐)によって結果が変わる」というプログラミング的・構造的な面白さが緻密に計算されています。





