PR

ちびくまくんとおほしさまのき|読んだ本の紹介・レビュー【155冊目】【絵本】

4.5

ちびくまくんとおほしさまのき|作品紹介

  • 作:はらだよしこ
  • 出版社:講談社
  • 対象年齢:3歳以上向け
  • 発売日:2026/3
  • ページ数:32P
  • 幼児向け読み聞かせ絵本
  • この本をAmazonで探す

【PR】【広告】アフィリエイト広告を利用しております。アイキャッチ画像は楽天市場を利用しております。

ちびくまくんとおほしさまのき|実際に読んだ感想とレビュー

2023年3月に発売された絵本です。まず、この絵本は絵柄が素敵ですね。

表紙を見ても分かるように、全体的にほんわりとした柔らかいタッチで描かれていて、鉛筆で丁寧に描いたような優しい雰囲気があります。

派手さがあるタイプの絵本ではないんですけど、眺めているとなんとなく気持ちが落ち着くような感じ。

夜の森や月明かりといった少し静かな場面との相性も良くて、この絵柄だからこそ物語の温かさが伝わってくるのかなと思いました。

物語の主人公は、夜が怖い「ちびくまくん」。子どもって暗いところを怖がることがあります。昼間なら何とも思わない場所でも、夜になって暗くなるだけで急に怖くなる。そんな子どもの気持ちを描いたお話です。

ある夜、ぱぱくまがちびくまくんに「今夜はお月様が大きくて明るいから、お月様の木を見に行こうか」と誘います。ところが、ちびくまくんはお外が暗いから怖い。そりゃそうですわな。夜の森なんて大人でもちょっと警戒する(笑)。

そこで、明かりを用意したり温かい飲み物を準備したりして、夜のお出かけの準備をします。

それでもちびくまくんは「行きたくないよ・・・」と渋る。

怖いものは怖い。

「大丈夫だから行こう!」と言われても、本人からすれば大丈夫じゃないんです。そこをままくまに背中を押してもらい、ちびくまくんはぱぱくまと一緒に出かけることになります。

暗い道を怖がりながら、ぱぱくんについて歩いていくちびくまくん。そして、しばらく進んだところで見つけたのが、まるでお月様のように光り輝くミモザの木。

「うわ~、きれいだ」

ちびくまくんは、その美しさに感動します。怖くて仕方がなかった夜の森だったのに、その先にはこんなにきれいなものがあった。それを見つけたことで、夜の時間が少し違ったものに変わっていくわけです。

その後は、ぱぱくまと一緒に夜空を眺めながら、いつの間にか眠りにつくちびくまくん。最初は「怖い、行きたくない」と言っていたのに、最後には夜空を眺めながら眠れるようになった。

この変化がいいですね。

子どもにとって「怖い」という感情は、なかなか簡単には消えないものです。大人からすると「何も怖くないじゃん」と思ってしまうようなものでも、子ども本人にとっては本当に怖い。

特に暗い場所は、見えないからこそ想像力が働いてしまいます。何がいるのか分からない。何が起こるのか分からない。

見えないというだけで、昼間には存在しなかった怖さが出てくる。だから「怖くないよ」と言うだけでは、なかなか克服できないんでしょう。

この絵本を読んでいて面白いなと思ったのは、ちびくまくんが「怖いものを無理やり克服する」という感じではないところ。明かりを持ったり、温かい飲み物を用意したり、ぱぱくまと一緒に歩いたり。怖いけれど、それでも少しずつ進んでいく。そして、最後には「怖い夜の中にも、こんなにきれいなものがあるんだ」と気付く。

こういう経験が、怖いものを少しずつ変えていくのかもしれません。

怖いものばかりじゃない。

その中に「好きなもの」「きれいなもの」「楽しいもの」が一つでも見つかれば、今まで怖かった場所にも行けるようになる。そう考えると、子どもが何かを苦手にしているときも、無理に「克服させよう」とするより、本人が興味を持てるものをきっかけにしてあげるほうがいいのかもしれませんね。

そして達也くんの家の場合。上の子は、まだまだ暗いところが怖いらしい。夜に寝るときも、部屋が明るくないと眠れないと言う。一方で下の子はというと・・・まったく気にしない(笑)。

暗いところでも特に何も感じていないような顔をしている。同じ家で育っている姉弟なのに、こういうところは全然違うんですよね。「姉弟なのに、なんでこんなに違うんだろう?」と、子どもを見ていると不思議に思うことがあります。

上の子には上の子の怖さがあり、下の子には下の子の感覚がある。

だから「お姉ちゃんは平気なのに」とか「弟は怖がらないのに」なんて比べる必要もないんでしょうな。

ちびくまくんのように、怖がりながらでも少しずつ経験していけばいい。いつか上の子も、暗い部屋を見て「別に怖くないじゃん」と思える日が来るのかもしれません。そのときには、今は怖がっている姿も「そんな時期もあったなぁ」と懐かしく思うんでしょうね。

「ちびくまくんとおほしさまのき」は、夜の怖さだけを描いた絵本ではなく、怖いと思っているものの中にも、美しいものや温かいものがあることを教えてくれるような作品。

優しい絵柄と穏やかな物語なので、達也くん的には寝る前の読み聞かせにも合いそうです。

特に「暗いところが怖い」「夜になると不安になる」という子どもには、ちびくまくんの気持ちが身近に感じられるかもしれません。

我が家の上の子にも、いつかちびくまくんのように「怖い」より「きれい」が勝つ瞬間が来るといいですな( *´艸`)

達也
達也

部屋の中で天井を観ていると、天井の木目が人の顔に見えてしまった幼少期があります。「叫び」みたいな。まぁ全部当人がどう思うかですけどね・・・

たーちゃん
たーちゃん

ぼくへーき♪

達也の深読み!

姉弟で暗闇への反応が全然違う我が家ですが、実は「怖がりな子ほど、想像力・IF(もしも)を考える脳の発達が早い」という説もあります。
「暗い=何かいるかも!」と思えるのは、目に見えていない未来や空想を頭の中で組み立てられる高度な脳の処理能力があるからこそ。逆に「平気な顔をしている弟くん」は、ただ単に「今、目の前に見えているもの」しか気にしていない超リアリストの可能性が(笑)。

ちびくまくんとおほしさまのき|関連商品|その他の商品

【準備中】
【準備中】

公式サイト、関係サイトのご案内

タイトルとURLをコピーしました