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うりぼうきょうだいのみつけもの|読んだ本の紹介・レビュー【153冊目】【絵本】

4.0

うりぼうきょうだいのみつけもの|作品紹介

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  • 作:のむらうこ
  • 出版社:みらいパブリッシング
  • 対象年齢:3歳以上向け
  • 発売日:2022/4
  • ページ数:32P
  • 幼児向け読み聞かせ絵本
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うりぼうきょうだいのみつけもの|実際に読んだ感想とレビュー

図書館で借りた本では予約待ちでボロボロになっているものが多いのですが、この絵本はまだあまり借りられていないのか、とてもきれいな状態。

正直なところ、「もっとたくさんの子どもたちに読まれてもいいのになぁ」と思った一冊です。

目を引くのが、とても鮮やかでやさしい色使い。森の木々や草花、小鳥たちが色彩豊かに描かれていて、ページをめくるだけでも気持ちが明るくなります。赤や黄色、緑、青など様々な色が自然に散りばめられているので、小さな子どもにとっては色に親しむきっかけにもなりそうです。

物語の主人公は、お母さんイノシシと4匹のうりぼう兄弟。

春が訪れようとしている森の中で、お母さんイノシシはぽかぽか陽気につられて気持ちよさそうにお昼寝中。その間に好奇心旺盛な4兄弟は「ちょっと探検してみよう!」と森の中へ出かけていきます。

「ちょっと見てくる!」

「何かあるかもしれない!」

そんな好奇心だけで突き進んでいく姿は、人間の子どもも動物の子どもも同じなのかも。

森を歩いている途中、兄弟たちは「ヤマネ」と出会います。このヤマネがまるで森の案内人のような存在で、春の自然を優しく教えてくれるのが素敵。

お腹が空いたうりぼうたちはおいしそうなキノコを見つけたり、美しく咲く花を眺めたり、小鳥たちの歌声に耳を傾けたりしながら森を探検していきます。

派手な事件が起こるものでもなく、何か悪者がいるわけでもなく戦いがあるわけでもない。

ただ春の森を歩き、自然を感じ、小さな発見を積み重ねていくだけ。それだけなのに、不思議と心が穏やかになる作品です。

最近の絵本にはテンポが速く、次々と展開するものも多いですが、この作品はゆっくり流れる時間そのものを楽しませてくれます。

ページいっぱいに描かれた花や鳥、草木を眺めながら、

「これは何の花かな?」

「鳥さんはどこにいる?」

「てんとう虫見つけた!」

そんなふうに親子で探しながら読むのも楽しそうです。細かいところまで丁寧に描き込まれているので、一度読んで終わりではなく、読むたびに新しい発見がある絵本だと達也くんは思います。

文章量はやや多めなので、1~2歳くらいには少し長く感じるかもしれませんが、3~6歳くらいになると最後まで十分楽しめそうです。

読み聞かせをしていても、物語を追うだけではなく絵をじっくり見て楽しめるので、自然と会話も増えます。子どもとの絵本を通じたコミュニケーションってめちゃくちゃ大切で、達也くんは読み聞かせの時間を大事にしています。

読み終わったあとには、うりぼうたちが体験した春の出来事を、お母さんイノシシに嬉しそうに話す姿が描かれます。

子どもというのは、楽しかったことを誰かに伝えたくなるもの。

達也くんの子どもたちは公園や学校、幼稚園から帰ってきて「今日こんなことした!」と毎日一生懸命話してくれる姿があります。無い時は私から尋ねて「今日どうだった?」と話をします。

公園で虫を見つけたり、どんぐりを拾ったり、小さな発見を報告してくれることがたびたびあります。

大人からすると何気ない出来事でも、子どもにとっては大冒険で大きな出来事です。この絵本もまさにそんな気持ちを優しく描いています。

ただ一つだけ困ったことがあるとすれば、この作品、とにかく平和すぎること(笑)。

春の陽気、優しい色合い、穏やかなストーリーが合わさって、読み聞かせをしているこちらまで眠くなってくる…。実際、私は5回くらい読んでいるうちに寝落ちしてました(笑)。

子どもより先に寝そうになる読み聞かせというのも、なかなか珍しい体験です。それだけ心が落ち着く作品ということなのでしょう。春の自然の美しさや子どもの好奇心、そして親子の温かさをゆっくり味わえる一冊でした。

季節を感じながら読み聞かせを楽しみたい方や、自然に興味を持ち始めたお子さんには特におすすめしたい絵本です。

達也
達也

平和な物語ってのは子どもの心を穏やかにします。なので読み聞かせする絵本にはゆったりとした時間の流れで争いのないものを組み込むようにすると良いと思ってます。

たーちゃん
たーちゃん

いつもおはなしができるのはたのしいっ

達也の深読み!

物語のラストで、うりぼうたちが探検の出来事をお母さんに嬉しそうに話すシーン。これは子どもにとって「自分の体験をアウトプットし、親に共感してもらうことで初めて冒険が完結する」という人間の心のメカニズムを表しています。

子どもと会話してますか?スマホばっかりいじっていませんか?子どもの顔、見てますか?親としても大切な事で、子どもにとっても大切な事です。

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