シロクマくつや ちいさなちいさなうわぐつ|作品紹介
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シロクマくつや ちいさなちいさなうわぐつ|実際に読んだ感想とレビュー
この絵本は、読んでいるだけで自然と笑顔になれる、とても優しい雰囲気の作品です。表紙からして可愛らしさ全開ですが、中を開くとその魅力はさらに広がります。
カラフルで細かく描き込まれたイラストがページいっぱいに広がり、「次はどんな場面なんだろう?」とワクワクしながら読み進められる一冊でした。
物語の主人公は、シロクマのくつ屋さん。ある日、お店に一通の手紙が届きます。
その内容は新しくできる子リスの幼稚園で使う103人分の上靴を作ってほしいという依頼。103人分という数字だけでもなかなかの大仕事。しかも相手は子リスなので上靴はとても小さく、ミニチュアのような可愛らしいサイズ。
シロクマくつ屋さんは一足一足を丁寧に作り上げ、ようやく完成した上靴を幼稚園へ届けます。
この場面だけでも、職人さんの仕事ぶりや「誰かのために一生懸命働くこと」の素晴らしさが伝わってきます。
しかし今度は遊具づくりに関わる事に!?無事に上靴を届けて一安心…
と思いきや、園長先生から新たな相談を持ちかけられます。
「遊具が足りないんです。」
そこでシロクマくつ屋さんは、物語の途中で登場する巨人の坊やと力を合わせることに。使わなくなったおもちゃや身近な道具を工夫して組み合わせ、子どもたちが遊べる遊具を作り上げていきます。
新品を買うのではなく、「あるものを工夫して活かす」という発想が素晴らしい。完成した遊具のおかげで、子リスたちの入園式は無事に迎えられます。
みんなで協力して問題を解決していく温かさが感じられる物語です。
この絵本、達也くんが思うにとにかくイラストが細かい!ページいっぱいにたくさんの小物や動物たちが描かれていて、一度読んだだけでは見落としてしまうような発見が次々にあります。
「この子は何をしているの?」
「ここにどんぐりがあるよ!」
「こんなところに小鳥がいる!」
そんなふうに親子で探し絵を楽しみながら読むことができます。読み聞かせが終わったあとも、絵を眺めるだけで長く楽しめる絵本です。達也くんの家でも物語が終わったあとにページを戻して「あれ探そう!」と遊び始めることがよくあります。なので幼児教育にもちょうどいい。
絵本の中には丸や三角、四角といったさまざまな形や色鮮やかなアイテムが数多く登場します。
「赤いものはどれかな?」「丸いものを探してみよう!」そんな声かけをしながら読めば、自然と色や形を覚える知育にもつながります。さらに数を数えたり、小さなアイテムを探したりと観察力や集中力を養う遊び方もできます。
ストーリーを楽しみながら学びにつなげられるのはありがたい絵本です( *´艸`)
でも、ちょっと気になったことが…ここで私の悪いクセが発動します(笑)。
依頼内容は、「新園児103人分の上靴をお願いします!」という、とてもシンプルなもの。
いや、ちょっと待って?サイズは?103人もいたら足の大きさはバラバラでしょう(笑)。
子リスだからといって全員同じサイズとは限らないはず。左右のサイズ違いの子だっているかもしれない。園児一人ひとりの足を測ることなく103足作るとは、シロクマくつ屋さん、かなりの職人技なのか、それとも魔法のような技術でも持っているのか。
などと、絵本を読んで現実的なことを考え始める私は重症なのかもしれない(笑)
子どもたちはそんなこと気にもせず「かわいい!」「すごい!」と純粋に楽しんでいます。
読むだけでなく探し絵として遊んだり、色や形を学んだり、親子で会話を楽しんだりと一冊でさまざまな楽しみ方ができます。
特に2歳から5歳くらいの子どもなら、何度読んでも新しい発見があり、「もう一回読んで!」と繰り返しお願いされるかもしれません。
想像力や観察力を育てながら、心がほっこり温かくなる作品でした。

サイズにあってない上履きは足を痛めるのでちょうど良いサイズがいい

ぼくは2かいかいかえてもらった!
達也の深読み!
物語後半の遊具作りでは、新品を調達するのではなく、使わなくなったおもちゃや身近な道具を工夫して再利用します。現代でいう「SDGs」や「循環型社会」の精神が自然と描かれている。巨人の坊やという「自分とは全く違う存在(多様性)」と協力して一つのものを作り上げる。子どもたちに「モノを大切にする心」や「工夫して遊ぶ楽しさ」を言葉ではなく背中で伝えている奥深さ。どれをとっても現代社会に必要な要素が取り入れられてるんじゃないでしょうか?






