せんろをまもる!ドクターイエロー|作品紹介
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せんろをまもる!ドクターイエロー|実際に読んだ感想とレビュー
新幹線の安全を支える仕事がよくわかる一冊
『せんろをまもる!ドクターイエロー』は、鎌田歩さんが描く乗り物絵本です。タイトル通り、新幹線のお医者さんとも呼ばれるドクターイエローを中心に、線路や設備を守る保守・点検の仕事をわかりやすく紹介しています。
電車好きの子どもなら、一度は「ドクターイエローって何をしているの?」と興味を持ったことがあるのではないでしょうか。そんな疑問に、イラストを交えながら丁寧に答えてくれる一冊です。
達也くんが手に取ったのは2021年刊行の本でしたが、図書館ではかなり読み込まれていて表紙もページも年季が入っていました。
「こんなにボロボロなの?」と最初は驚きましたが、それだけ多くの子どもたちに読まれて何度も手に取られてきたのでしょう。
達也くんが思うに、図書館の本は傷み具合が人気のバロメーターになることがあります。たくさんの子どもたちを楽しませてきた本だからこその勲章なのかもしれない。
物語ではドクターイエローだけではなく、
- 道床交換車
- マルチプルタイタンパー
- ロングレール運搬車
といった、普段なかなか見る機会のない保線車両も登場します。
それぞれがどんな仕事を担当しているのか、どんな場面で活躍するのかがわかりやすく描かれているので、大人が読んでも「なるほど!」と思う場面がたくさんあります。
新幹線は毎日当たり前のように走っていますが、その裏では夜間に多くの作業員や特殊車両が点検や整備を行っています。
昼間は営業運転をしている線路を、夜の限られた時間だけ使ってメンテナンスを実施し、翌朝にはまた安全に運行できる状態へ戻す。
そんな普段は目にすることのない仕事を知ることで「新幹線はたくさんの人の努力によって支えられている」ということが自然と伝わってきます。さらにドクターイエローの車内構造を紹介する図解も掲載されています。
「中はどうなっているんだろう?」
と気になっていた子どもにはたまらない内容で、検査機器や設備を見ながら親子で会話が弾みます。
乗り物を「かっこいい!」で終わらせるのではなく、「どういう仕組みで安全が守られているのか」まで学べるのが、この絵本の大きな魅力。
達也くんの家でも下の子はこの絵本がお気に入りで、何度も「読んで!」と持ってきます。
やはりドクターイエローは子どもたちにとって特別な存在なのでしょう。黄色い車体が登場するだけで目を輝かせています。
そして、作中にはN700S(N700系Supreme)も登場します。流れるような先頭形状と洗練されたデザインは、大人が見ても思わず見入ってしまう美しさがあります。速さだけでなく、安全性や快適性まで考え抜かれた新幹線の姿は、多くの人が憧れる理由にも納得です。
電車が好きなお子さんはもちろん、「働く乗り物」が好きなお子さんにもぴったりの一冊です。
新幹線が毎日安全に走る理由を親子で楽しく学べる、知識と興味がどんどん広がるおすすめの絵本。

新幹線乗り場で見かけたりするとテンション上がるんですよこれが!

ぼくもとうきょうえきでみかけたときにこうふんしたっ!
達也の深読み!
プロフェッショナルの熱量を感じるリアルさが凄い 鎌田歩さんの乗り物絵本は、圧倒的な写実性とディテールにあります。以前も別作品で「そらのうえのそうでんせん」や「せいそうせんのくりんまる」でも紹介しましたが、とにかく細かいところまで凄く調べているんです。マルチプルタイタンパーや道床交換車など、マニアックな保線車両がごまかされずに緻密に描かれているからこそ、子どもたちは「これは本物の世界なんだ」と直感します。達也くんも「ほぉ~~~っ」て感じに読んで満足。新幹線が昼間に最高時速285km以上で安全に走れるのは、夜の闇の中で黙々と働く人々と特殊車両があるから。そんな「見えないプロの仕事」の熱量を絵の持つ圧倒的なリアリティが説得力をもって子どもたちに伝えてくれています。素晴らしいですよほんと。






