ペンギンきょうだいれっしゃのたび|作品紹介
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ペンギンきょうだいれっしゃのたび|実際に読んだ感想とレビュー
電車の旅の楽しさがたっぷり詰まった一冊
『ペンギンきょうだいれっしゃのたび』は、工藤ノリコさんによる人気シリーズの絵本です。かわいらしいペンギンきょうだいが電車に乗って、おばあちゃんの家まで旅をする様子が描かれています。
主人公は、おねえちゃんとペンちゃん、ギンちゃんの三きょうだい。
・・・ところで、ペンちゃんとギンちゃんには名前があるのに、おねえちゃんだけ最後まで「おねえちゃん」なのが少し気になる(笑)シリーズを読んでいると当たり前に感じてしまいますが、改めて考えるとちょっと不思議。
物語の舞台は人間のように二足歩行で暮らすペンギンやアシカ、トドたちが生活する世界。優しい色合いのイラストで描かれていて、ページを眺めているだけでも癒やされます。
旅は出発前の準備から始まります。
荷物を用意し、駅へ向かい、切符を買い、ホームで列車を待つ。電車に乗れば窓から流れる景色を眺めたり、駅弁を食べたりと子どもが「電車でお出かけするときの楽しみ」がぎゅっと詰まっています。
何か事件が起こるわけではありませんが、その何気ない旅の時間がとても丁寧に描かれているので読んでいるだけで一緒に旅行をしている気分になります。
途中では切符をなくしてしまうハプニングもありますが、無事に目的地へ到着。待っていてくれたおばあちゃんと再会し、港にあるおばあちゃんの家へ向かうラストは、とても温かい気持ちになります。
子どもにとって、おじいちゃんやおばあちゃんの家へ遊びに行くことは特別なイベントです。この絵本にはそのワクワク感や楽しみが自然と描かれていて、「また電車に乗りたい!」「旅行に行きたい!」という気持ちが膨らむ一冊になっています。
達也くんの家でも読み聞かせをしていると、達也くんの下の子が「ねぇ、ばーちゃんのところにはいつ行くの?」と聞いてくることがあります。
コロナ禍以降、以前ほど気軽に帰省する機会も減ってしまい、気が付けばずいぶん長い間会えていませんでした。この絵本を読んでいると、「そろそろ顔を見せに行かないとな」と改めて感じさせられます。
子どもにとって祖父母との時間は大切な思い出になりますし、大人にとっても家族とのつながりを見つめ直すきっかけになる絵本かもしれません。
電車が好きなお子さんはもちろん、お出かけや旅行が好きな子にもぴったりの作品です。初めて電車に乗る前の読み聞かせにもおすすめで、「切符を買う」「駅弁を食べる」「景色を楽しむ」といった電車旅の楽しさを、親子で一緒に味わえるでしょう。
ほのぼのとした世界観に癒やされながら、家族のぬくもりも感じられる、心温まる一冊です。

電車の旅って穏やかな話が多いから子どもに読み聞かせするにはちょうどいいんだよ

でんしゃのりた~い!
達也の深読み!
「見守る大人」の気配が育む、子どもの小さな自立 この物語は親と離れて子どもたちだけで列車に乗るという点がポイント。途中で切符をなくすハプニングが起きますが、車掌さんや周りの乗客、そして駅弁を売る人など、登場する周りの「大人たち」がみんな優しく温かい目できょうだいを見守っています。 これは、子どもにとって「世界は優しくて安全な場所なんだ」という絶対的な安心感を与えてくれます。 大人の過度な干渉ではなく、そっと見守られている環境があるからこそ、子どもは安心して「初めての大冒険」に一歩を踏み出せる。ただの可愛い旅行記ではなく、子どもの小さな自立心を優しく見守ってくれるそんな絵本です。





