のんびりきかんしゃポーくんとサーカス|作品紹介
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のんびりきかんしゃポーくんとサーカス|実際に読んだ感想とレビュー
表紙を見た瞬間、「おっ、きかんしゃトーマス?」と思ったのですが、違いました(笑)
主人公は「ポーくん」という、のんびり屋の機関車です。
名前の通りとても穏やかで優しい性格。せかせか走り回ることもなく、のはらをのんびり散歩しているところから物語が始まります。
そんなポーくんが出会ったのは、旅を続けるサーカス団。
そこでサーカス団の一員であるおサルさんから相談を受けます。
「毎日働きっぱなしで休む暇もない。」「失敗すると怒られる。」「もう逃げ出したい。」
そんな切実な思いをポーくんに打ち明けるのです。それを聞いたポーくんは、「よし、一肌脱ごう!」と動物たちを助けることを決意します。
機関車だから正確には一肌というより一車輪でしょうか( *´艸`)ポーくんはサーカス団の動物たちを乗せて遠くの広い野原まで出発。誰にも邪魔されない場所で動物たちは思い切り遊びます。
走ったり、笑ったり、のんびりしたり。
普段は芸を見せるために頑張っている動物たちも、この日だけは何も気にせず自由な時間を満喫します。
この場面は読んでいて、とても穏やかな気持ちになりますね。
「自由に遊ぶ」という、一見当たり前のことが、動物たちにとっては特別な時間だったことが伝わってきます。
しかし、夜が明ける頃になるとおサルさんたちは考えます。このまま逃げ続けてもいいのだろうか。サーカスを楽しみにしているお客さんがいる。自分たちを待ってくれている子どもたちもいる。
そう考えた動物たちは逃げるのではなく、自分たちの意思でサーカスへ戻ることを選びます。自分たちで考え、自分たちで決めた。そしてポーくんも、また何事もなかったように、のんびり散歩へ戻っていくのでした。
ちゃんちゃん。
・・・
いや、ちょっと待て(笑)
達也くんはツッコミますよ!?サーカス団の動物たちが、夜の間に全員いなくなっていたんですよね?ゾウやライオンのような大きな動物までいたらさすがに誰か気付くでしょう?(笑)
朝になって、「よーし、今日も開演だ!」「・・・あれ? 誰もいない。」
なんて大騒ぎになりそうなものです。しかもポーくんが機関車で運んでいるわけですから、それなりに目立つはず。
線路の途中で誰かに見つかってもおかしくない。そして帰ってきても誰も気付かない。なんという完璧な夜間脱走なんだ(笑)
子どもの頃は気にならなかったことでも、達也くんくらいひねくれた大人になって読むと、ついつい現実的なツッコミを入れてしまいます(笑)
この絵本は細かな現実性を楽しむ作品ではなく、「困っている相手を助ける優しさ」と「自由の大切さ」、そして「責任を持って自分で決断すること」を描いた心温まる物語です。
絶対サーカス団、気付くやろ・・・

足音とかそんなレベルの話じゃないよね(笑)絶対近くで寝泊まりしてるはずなのに誰も気づかないのは凄い・・・

よのなかにはふれてはいけないことってあるんだよ?
達也の深読み!
「ただの逃避」から「自己決定」への成長。動物たちが「もう逃げ出したい」と願い、ポーくんの助けを借りて自由を手に入れる場面。 ここで終われば、この本は「抑圧からの脱出」を描いたお話になります。しかし、彼らは朝になると自らの意思でサーカスに戻ることを選択します。
義務感ではなく「意志」で選ぶ 最初は「やらされていた労働(抑圧)」だったサーカスが、自由な時間を満喫したことで、「自分たちを待ってくれている子どもたちのためのパフォーマンス(プロ意識)」へと彼らの中で価値が変化しています。主体性の獲得 「逃げられなくて渋々やる」のと、「逃げる自由もあると知った上で、自ら戻る」とでは心の持ちようが天と地ほど違います。ポーくんが与えた「自由な1日」は、単なるサボり時間ではなく、動物たちが「自分の人生(役割)を自分で選択する」ための大切な猶予期間だった。なんかすごい絵本だなって思います。





