ふしぎなたまご|作品紹介
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ふしぎなたまご|実際に読んだ感想とレビュー
卵から生まれたのは誰?ディック・ブルーナの優しい絵本
『ふしぎなたまご』は、野原にぽつんと落ちていた一つの卵から始まる物語です。作・絵は、ミッフィーシリーズでおなじみのディック・ブルーナさん。シンプルなイラストとわかりやすい物語で、小さな子どもにも親しみやすい絵本です。
ある日、野原で卵が見つかります。
しかし、この卵が一体誰のものなのか、誰にもわかりません。そこへニワトリやネコ、イヌがやってきて「これは私の卵よ!」と、それぞれが所有権を主張し始めます。
いやいや、待て待て。ネコとイヌは、どう考えても卵を産まんだろう( *´艸`)
しかし、そんなことはお構いなし。みんなで「私の卵だ」と言い合っているうちについに卵が孵化します。そして中から生まれてきたのは、一羽のアヒル。
なるほど。
アヒルの卵だったのか!これで一件落着かと思いきや、生まれたばかりのアヒルはすぐに「おなかがぺこぺこだ。だれか食べ物をくれないかな?」と、その場にいた動物たちにお願いをします。
生まれた直後から、ものすごいコミュニケーション能力。そしてアヒルはパンが好きだということで、みんながパンを運んできて食べさせます。アヒルはそのパンを食べて、すくすくと成長していきましたとさ。
・・・。
・・・・・・。
え?
ええん?
ええのん?
生まれてすぐパンを与えてええのん!?
絵本の物語としてはみんなで食べ物を運び、アヒルを大切に育てるという優しいお話です。
しかし、大人になってから読むとどうしても余計なことが気になってしまいます(笑)生まれたばかりのアヒルにパン。
しかも、孵化した直後といえば「刷り込み」が起こるイメージもあります。最初に見た相手を親だと思って、あとをついて歩くのではなかったか?だとすると、このアヒルにとってニワトリ、ネコ、イヌは一体どんな存在になっているのでしょう。
共同親権みたいな感じなのか?わからん。
わからん世界だ( *´艸`)
もちろん、そんな細かいことを考える絵本ではありません。この作品の魅力は、正体のわからない卵をめぐる「誰の卵なんだろう?」というワクワク感と、生まれてきたアヒルをみんなで育てる優しさにあります。
「次は何が起こるのかな?」
「卵から何が生まれるのかな?」
そんな想像をしながら読み進められるので、小さな子どもの読み聞かせにも向いています。
達也くん的には文章もわかりやすく、ディック・ブルーナらしいシンプルで見やすい絵も魅力です。
子どもは素直に物語を楽しみ、大人は「いや、ネコの卵ではないだろう」「生まれてすぐパン!?」と別の角度から楽しめる。
『ふしぎなたまご』は、そんな親子で違った楽しみ方ができる一冊でした。
それにしても、あのアヒル。パンだけですくすく育ったのだろうか。
達也くんはやっぱり気になるわ( *´艸`)

トリって確か最初に見た相手を親に見立てるとかどうとかこうとか

ぼくはさいしょにみたあいてがおやだとおもってません!
達也の深読み!
本来、孵化したてのアヒルは、お腹に残った卵黄の栄養(ヨークサック)があるため、最初の1〜2日は無理に食べなくても大丈夫。それなのに、生まれて第一声が「おなかがぺこぺこだ」というこのアヒル、相当タフで大物です。






