バスはっしゃしまあす|作品紹介
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バスはっしゃしまあす|実際に読んだ感想とレビュー
バスの車内あるあるが楽しい!身近な乗り物を描いた絵本
『バスはっしゃしまあす』は少年がバスに乗り込み、目的地のバス停まで向かう様子を描いた絵本です。話としてはとてもシンプル。
ものすごい事件が起こるわけでもなければ、バスが空を飛んだり変形したりするわけでもありません。本当にごく普通のバスに乗って移動するお話です。
でもその「普通」がいい。バスの車内はしっかりと描かれていて、登場人物も優しいパステル調の絵で表現されています。全体的に柔らかく親しみやすい雰囲気なので、小さな子どもでも絵を見ながら楽しみやすい作品だと思います。
少年はバスに乗り込むと、「どこの席に座ろうかな」と自分で考えます。子どもあるある( *´艸`)
バスに乗ったら、どこに座るかは結構重要です。前が見える席がいいのか、窓の外を眺めやすい席がいいのか。それとも後ろのほうに座りたいのか。
子どもなりに「お気に入りの場所」があったりします。そしてバスが発車すると、曲がり角では体が横に引っ張られるように、ぐわんぐわん。実際にバスへ乗ったことがある人なら思い出せる感覚が描かれています。
特別な冒険ではありません。でも、子どもにとってはバスに乗ること自体がちょっとした冒険なのかもしれません。窓から見える景色が変わっていき、知らない人たちが乗り降りし、バス停に止まってまた走り出す。
大人にとっては日常の移動手段でも、子どもの視点から見ると、いろいろな発見があります。だからこそ、この絵本は実際の体験と結びつけやすい作品だと思います。「バスに乗ったときもこんな感じだったね」「この席に座ったことあるね」そんな会話をしながら読み聞かせできるのもいいところです。
文章も読みやすく、バスの中で起こる出来事を順番に追っていくので、小さな子どもでも物語に入りやすいでしょう。
そして読んでいると、達也くんはふと子どもの成長について考えてしまいました。今は親と一緒にバスに乗っているわが子もいつか一人でバス停に立ち、一人でバスに乗ってどこかへ出かける日が来るのでしょう。
そう考えるとなんだか不思議。そういえば達也くんの上の子や下の子が赤ちゃんだった頃は病院へ行くためによくバスを利用していました。
今では特に乗る理由もなくなり、しばらく利用していません。あの頃は当たり前だったことも子どもが成長すると少しずつ過去の思い出になっていくんですね。
乗り物が好きな子はもちろん、これから初めてバスに乗る子にもおすすめ。いつか一人でバスに乗る日が来るまで、今は親子で一緒に「バスあるある」を楽しみたいものです。子どもの成長が楽しみですな( *´艸`)

電車とかバスとかとにかく我が子はうれしがるので乗せてあげて良かった~って毎回思います

ぼくはのりものぜんぶすきっ!
達也の深読み!
この絵本の文を担当されている三宮麻由子さんは、幼少期に失明されたエッセイスト・絵本作家さん。『バスはっしゃしまあす』で描かれる、曲がり角の「ぐわんぐわん」という体の揺れやスピード感。文字だけでここまでリアルにバスの車内を疑似体験できるのは、三宮さんが日々五感で捉えている「世界のリアルな手触り」が文章に宿っているからなのかもしれません。






