いいね!|作品紹介
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いいね!|実際に読んだ感想とレビュー
『いいね!』は、絵本というよりも小学生向けの読み物に近い児童書です。文章量は比較的多く、漢字もたくさん使われていますが、すべてに読み仮名が付いているため、小学校1年生くらいからでも十分に読むことができます。
一話ごとが短くまとまっているので、少しずつ読み進められるのも魅力です。テーマはタイトルどおり、「いいね!」と思える考え方。
日常生活で起こる出来事を、「嫌だな」「困ったな」で終わらせるのではなく、「こう考えたら面白いかも」「これはこれでアリかもしれない」と、発想を少し変えて楽しもうという内容になっています。
例えば、膝をケガしてサポーターを付けることになった子どもが、「どうせ付けるなら絵を描いてみたら楽しいんじゃない?」と想像を膨らませるエピソード。
普通なら少し落ち込んでしまいそうな出来事も、見方を変えることで楽しいものへと変えていきます。
また、肩がぶつかったことをきっかけに、その「ゴツン」があいさつのようになり、少しずつ会話が生まれ、やがて友達になっていくという話も印象的でした。
どちらのエピソードにも共通しているのは、「マイナスをプラスへ変える視点」です。
嫌な出来事や失敗をそのまま受け止めるのではなく、「どうしたら面白くなるかな?」「別の見方はないかな?」と考える力を育ててくれます。これは子どもだけでなく、大人にとっても大切な考え方かもしれません。
一方で、イラストを担当しているのはヨシタケシンスケさんらしく、笑ってしまうような話や少しくだけた内容も登場します。中には小学生男子が休み時間に大騒ぎしそうな下ネタに近い話題もあります。
とはいえ、過激な内容ではなく、子どもならそのうち自然と触れるような話題ばかりです。そのため、気になるかどうかは家庭によって感じ方が分かれるかもしれません。達也くんが感じたままで言うと、作品全体の雰囲気はあくまでユーモアにあふれています。
ヨシタケシンスケさんらしい「子どもが思わず笑ってしまう視点」が随所に盛り込まれており、堅苦しい教育本ではなく、楽しく読み進められる一冊になっています。
達也くんがこの本を読んで感じたのは、「考え方ひとつで世界の見え方は変わる」ということです。
同じ出来事でも、少し視点を変えるだけで楽しい出来事になることがあります。そうした柔軟な発想は、子どもの頃から少しずつ身につけていけると、学校生活や友達との関わりの中でも役立つ場面があるでしょう。
対象年齢は小学校低学年から中学年くらいがおすすめです。読書が好きな子はもちろん、「本を読むのは少し苦手」という子でも、一話完結で読みやすいため気軽に楽しめます。
「こんな考え方もあるんだ」と気づくきっかけを与えてくれる一冊として、親子で一緒に読んでみるのもおすすめです。

こどもはロクなことを言わない子が(笑)

いまでもたくさんいってます!
達也の深読み!
読書嫌いな子が「ここだけ読もう」と自発的になれる この「短いオムニバス形式」には、子どもの読書ハードルを極限まで下げるための緻密な計算があります。 長い物語だと「途中でやめると話が分からなくなる」というプレッシャーがありますが、本作はどこから読んでも、1話3分ほどで「いいね!」というスッキリしたオチに辿り着きます。 「今日はこの1話だけ」と子ども自身がコントロールしやすく、気がつけば次の話、その次の話へと引き込まれていく。読み易さから入り易くなるって感じですね。





