うさこちゃんのにゅういん|読んだ本の紹介・レビュー【108冊目】【絵本】

4.5

うさこちゃんのにゅういん|作品紹介

  • 作:ディック・ブルーナ
  • 絵:ディック・ブルーナ
  • 訳:いしいももこ
  • 出版社:福音館書店
  • 対象年齢:全年齢
  • 発売日:
  • ページ数
  • 幼児向け読み聞かせ絵本
  • 学習向けの本

【PR】【広告】アフィリエイト広告を利用しております。アイキャッチ画像は楽天市場を利用しております。

うさこちゃんのにゅういん|実際に読んだ感想とレビュー

『うさこちゃんのにゅういん』は、世界中で親しまれているミッフィー(うさこちゃん)シリーズの一冊です。

子どもの頃に読んだことがあるという方も多いのではないでしょうか。

今回は、うさこちゃんが病院へ入院するという少し珍しいテーマが描かれています。

物語は、うさこちゃんが「のどが痛いの」とお母さんに伝えるところから始まります。心配したお母さんはお医者さんを呼びますが、診察をした先生は「痛いところを取りましょう。そのために入院しましょう」と説明します。

突然の入院に、うさこちゃんは「病院って痛いことをするところでしょう?」「ひとりで行くの?」と不安になって泣いてしまいます。

この反応は、小さな子どもならとても自然ですよね。

病院や注射が苦手な子どもは多いので、共感しながら読む子も多いと思います。その後、お母さんが付き添って病院へ行き、用意された病室で休んでいると、注射を受けて眠ってしまいます。

そして目を覚ますと、お医者さんから「痛いところは取れましたよ」と伝えられ、最後はお父さんとお母さんがお見舞いに来て、「よく頑張ったね」とプレゼントを渡してくれるという温かい結末です。

・・・と、ここで大人の、いやオトナゲナイ(笑)達也くんは思わずツッコミを入れてしまいました。

「いったい何を取ったの!?」

のどが痛いと言っていたはずなのに、あっという間に入院して手術が終わっている展開。現代の感覚で読むと、「扁桃腺かな?」「ポリープ?」など、つい気になってしまいます。

子ども向けの絵本なので細かな医療説明はもちろんありませんし、何を治療したのかも明かされません。そのため、大人ほど「結局何だったんだろう?」という疑問が頭の中をぐるぐる回るかもしれません。

もちろんこの作品はそこを深く考えるための物語ではない。ないけども気になる(笑)

本当に伝えたいのは、「病院は怖い場所ではない」というメッセージだと思います。入院や手術と聞くと、不安でいっぱいになる子どもは少なくありません。

そんな子どもたちに向けて、

「お医者さんが悪いところを治してくれるよ。」
「お父さんやお母さんも応援してくれるよ。」
「頑張れば元気になれるよ。」

そんな安心感を伝えることが、この絵本の一番の目的なのだと思います。

実際、物語全体も不安をあおるような描写はなく、ブルーナさんらしいシンプルなイラストと短い文章でテンポよく進みます。そのため、小さな子どもでも最後まで安心して読むことができます。

病院へ行く予定がある子や、入院・手術を控えている子どもに読み聞かせることで、「病院って怖いだけじゃないんだ」と感じられるきっかけになるかもしれません。

もちろん、達也くんみたいなオトナゲナイ大人が読むと「結局、何を取ったの!?」というツッコミを入れたくなる作品でもあります。

ですが、その疑問も含めて親子で楽しめるのが、この絵本の魅力なのかもしれません(笑)。

病院への不安をやさしく和らげながら、子どもに安心感を与えてくれる、長く愛され続けているミッフィーシリーズらしい温かな一冊です。

達也
達也

ほんとマジで何を取ったの!?

たーちゃん
たーちゃん

ばいきん?ほんとうはなにもとってないのかも?

達也の深読み!

なぜブルーナさんは、病名や治療内容を具体的に書かなかったのか? もしかすると具体的な病名(たとえば扁桃炎など)を書いてしまうと、「自分とは違う病気のお話だ」と子どもが線を引いてしまうから?。だからあえて「痛いところ」という抽象的な表現にすることで、お腹が痛い子も、骨折した子も、どんな病気や怪我で入院する子どもでも「うさこちゃんみたいに、お医者さんが悪いところをやっつけてくれるんだ」と自分に置き換えて勇気をもらえるよう、あえて余白を残す優しさが隠されているのかもしれません。要は万人に通用する言い回しを選んだって事なのかも?

うさこちゃんのにゅういん|関連商品|その他の商品

【準備中】
【準備中】

公式サイト、関係サイトのご案内

タイトルとURLをコピーしました