きょだいなきょだいな|読んだ本の紹介・レビュー【106冊目】【絵本】

4.0

きょだいなきょだいな|作品紹介

  • 作:長谷川摂子
  • 絵:降矢なな
  • 出版社:福音館書店
  • 対象年齢:3歳以上向け
  • 発売日:1994/8
  • ページ数:32P
  • 幼児向け読み聞かせ絵本

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きょだいなきょだいな|実際に読んだ感想とレビュー

『きょだいなきょだいな』は、読み聞かせをしていると子どもがゲラゲラ笑いながら「もう一回!」とリピートをお願いしてくる、そんな不思議な魅力を持った絵本です。

この作品には特別なストーリーがあるわけではありません。

巨大なピアノや石けん、電話、ビン、桃など、ありえないほど大きなものが突然現れ、そこへ100人の子どもたちが集まって思い切り遊びます。

それだけ?と思うでしょうけども、この「ありえない世界」が子どもたちにはたまらなく面白いようです。

わが家でも下の子がすっかりツボにはまってしまい、ページをめくるたびに大笑いしていました。

大人から見ると、「そんなことあるわけない」と思う場面ばかりです。

例えば、巨大なビンの中に100人の子どもたちがみんなで入って眠っていたりします。

「そんなに入ったら空気が薄くなりそうだけど……」などと現実的なことを考えてしまうのは大人だけ。子どもはそんなことは気にせず、「すごーい!」と想像の世界を楽しんでいます。

この絵本の魅力は、現実では絶対に起こらない出来事を「もし本当にあったら?」という気持ちで思い切り楽しめるところでしょう。

中でも印象に残ったのは、巨大な桃の場面です。

大きな桃が現れ、100人の子どもたちが集まってきます。そして桃を割ると、中からなんと大量の桃太郎が飛び出してくるのです。

ページをめくった瞬間に広がる予想外の光景に、下の子は大爆笑。

「そんなに桃太郎いるの!?」と思わずツッコミを入れたくなるような展開で、大人も思わず笑ってしまいました。

子どもは、こうした「予想を裏切る展開」が本当に大好きです。

次のページで何が出てくるのかワクワクしながら待ち、「えーっ!」と驚いて笑う。その繰り返しが、この絵本の楽しさにつながっています。

また、達也くんが感じたのは文章はシンプルでテンポよく進むため、読み聞かせもしやすい作品です。まだ長い物語に集中するのが難しい年齢でも、次々と現れる巨大なものや子どもたちの楽しそうな様子に引き込まれ、最後まで飽きずに楽しめます。

対象年齢としては2歳頃から楽しめますが、特に3〜5歳くらいになると「ありえない!」という面白さがより理解できるようになり、笑いながら何度も読んでほしいと持ってくるかもしれません。

想像力を自由に羽ばたかせるナンセンス絵本は、子どもの「面白い!」という感性を育ててくれます。

『きょだいなきょだいな』は、理屈ではなく笑顔になれる作品です。親子で一緒に「こんなのあったら面白いね!」と想像を膨らませながら楽しめます。達也くんとしては長く愛され続けている理由がよくわかる一冊でした。

達也
達也

突然巨大なのが現れたらびびりますよ( *´艸`)

たーちゃん
たーちゃん

ぼくにとってはだれもがきょだいですっ

達也の深読み!

「本当に100人いる?!」子どもと一緒に数えたくなる緻密さ 作中には「100にんの こども」というフレーズが何度も登場しますが、絵を担当されている降矢ななさんは、なんと本当のページ内に何十人もの子どもたちを一人ひとり違う表情や服装で描き分けています。 よく見ると、アクティブに動き回っている子もいれば、マイペースに佇んでいる子も。ただの「大勢」ではなく、一人ひとりに命が吹き込まれているからこそ、絵のパワーに子どもたちが引き込まれるのかもしれません。

巨大な桃から、まさかの「大量の桃太郎」が飛び出してくるシーン。大人なら「え、桃太郎って1人じゃないの?!」とツッコミたくなります。
昔話の常識をあえてぶち壊し、「みんなが知っているヒーローがたくさん出てきたら面白いじゃん!」という、子どものピュアな妄想をそのまま形にしたような最高のナンセンス展開です。1人1人の桃太郎がちゃんとポーズを決めているシュールさも、大人のツボを刺激します。

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