パトカーぱとくん|作品紹介
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パトカーぱとくん|実際に読んだ感想とレビュー
「自分にしかできないこと」を教えてくれる絵本
主人公は、かわいらしいミニパトカーの「ぱとくん」。
この絵本は乗り物が好きなお子さんに良い作品です。それに「自分らしさ」や「役割」についても考えさせてくれる作品でもあります。
物語の冒頭では大きなパトカーや覆面パトカー、白バイなどさまざまな警察車両が登場します。ぱとくんはそれを見て「かっこいいな」「速くてうらやましいな」と憧れの気持ちを抱きます。
白バイはスピードがあり、大きなパトカーは迫力満点。覆面パトカーは忍者のように活躍します。そんな仲間たちと比べると小さな自分は目立たない存在に思えてしまうのでしょう。
ところがぱとくんには、ぱとくんだからこそできる仕事がありました。
子どもたちが集まる場所では人気者になり安全に道路を渡れるよう誘導したり、交通安全のお手伝いをしたりと大活躍します。そして最後には迷子になってしまった子どもを保護し、無事に家族のもとへ送り届けます。
派手な活躍ではありませんが人の役に立つ大切な仕事をしっかり果たしている姿がとても印象的でした。
この物語を読んで達也くんが感じたのは「比べること」よりも「自分にできること」の大切さ。体が大きい、小さい。速い、遅い。かっこいい、そうでもない。つい他人と比べてしまうことは誰にでもあります。
しかし、それぞれには得意なことがあり、その人にしかできない役割があります。ミニパトにはミニパトの仕事があり、大きなパトカーには大きなパトカーの仕事がある。
その考え方は子どもだけでなく大人にも通じるメッセージではないでしょうか。この絵本を通して、「みんな違って、それぞれに大切な役割がある」ということを親子で話し合うきっかけにもなりそうです。
乗り物好きのお子さんはもちろん、自己肯定感や思いやりについて自然に触れられる絵本を探している方にもおすすめしたい一冊。
改めて読むと絵本は子ども向けでありながら、達也くん的には大人にも多くの気づきを与えてくれる奥深い世界だと感じさせられます。

ミニパトだって色んな役にたつんです。人だって同じように誰もが誰かの役にたっているんです

ぼくもおてつだいたくさんしてるっ
達也の深読み!
ぱとくんの丸みのある可愛いフォルムも、当時の実車(昭和の軽パトカーなど)の雰囲気を絶妙に捉えています。デフォルメされていて可愛いのに、パトライトの形や警察のマークなど、「乗り物好きの子どもが見ても納得するリアルさ」が随所に散りばめられているのが、男の子の心を掴んで離さない理由です。





